やさしい彼が好きだった
私が大学時代に好きだった男性は、やさしい言葉づかいで話してくれるすてきな方でした。彼と2人きりで遊びに行くこともあり、なんとなくいい雰囲気を感じていたので、私は「できれば彼と付き合いたいな」と思っていました。
彼のひと言にショック
彼とカフェでお茶をしていたある日、私はたまたま生理中で、生理症状が重いタイプではないものの眠気と鈍い腹痛で普段より元気が出ませんでした。彼もそんな私の様子を察して「今日ちょっと元気ない? 大丈夫?」と声をかけてくれ……。私は素直に「実は今日生理なんだ」と伝えることに。
すると、さっきまでの心配してくれていた彼の態度が一変し、「な〜んだ生理かよ!」と面倒くさそうに言い放ったのです。
彼の豹変ぶりに驚いた私は「えっ……なんでそんなこと言うんだろう」「私が生理中なのが嫌なの?」「生理中だと告白したことが気に障った?」と、自分の気持ちがサーっと引いていくのを感じました。
会話も続かなくなってしまい、デートはお開きに。普段はやさしい彼ですが、このときの態度が気になって、それ以降2人で会うことはしませんでした。
ショックな気持ちはずっと残る
今となっては彼の気持ちを聞き出すことはできません。あのときの私のショックな気持ちを今振り返ってみると、私が生理中ということについて冷たい言い方をせず、ただ受け入れてほしかったのだと思います。
そして、当時そのことをきちんと伝えなかった自分にも後悔が残っています。正直に「冷たい態度をとられて私はショックだったよ。あなたはどうしてそういう言い方をしたの?」と聞けていたら、こんなにモヤモヤせずに済んだのかもしれないのに……と思うのです。
大学時代、好きだった男性から生理について冷たい言い方をされて傷ついた私。そして、そのことを相手に伝えられずモヤモヤした気持ちを抱え続けてしまいました。
この出来事を反省し、自分のショックを引きずらないためにも「そんな言い方をされたら相手が傷つくかもしれないよ」と相手に伝えるようにしています。そして男性の間でも生理への理解が深まったらいいなと思います。
著者:ココロナナコ/2020年生まれの4歳男児、2024年生まれの0歳の男児を子育て中の30代ママ。夫と4人暮らし。学習面やコミュニケーション面などに困難を抱える子どものための療育施設で指導員として10年勤務。
イラスト:おんたま
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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