防犯カメラの映像に映っていた物
8歳の姪っ子の両親は多忙で、近くに住む私たち一家とよく親抜きで遊ぶことがあります。そんなある日、連休中に3歳の娘と夫、姪っ子と一緒に車で遠出をしました。その帰りにコンビニに立ち寄り、みんなで食べるおやつを選ぶことに。子どもたちは、「これにしようかな〜」「おもちゃがついているのがいい!」とお菓子売り場の前でご機嫌です。私もほほ笑ましく子どもたちの後ろに立っていたのですが、急にコンビニの店長と名乗る年配の男性から「すみません」と声をかけられます。店長さんは何やら険しい表情で「確認いただきたいのですが……」と言ってくるので、ただ事ではないと感じた私。夫に子どもたちをお願いして、スタッフ専用の部屋へついて行くことに。
そこで店長さんから見せられたのは、なんと防犯カメラの映像! 「え……何か疑われている?」と思いながら映像を見ていると、そこには2人の子どもが店内のお菓子を開封して食べているのが映っています。店長さんから「これ、お子さんたちではないですか? 犯罪ですよ」と疑うように聞かれ、私は思わず「えっ!?」と変な声が出てしまいました。慌てて映像をもう一度しっかり確認すると、たしかに背格好は似ていますが、その映像には少し前の日付が表示されています。私たちがこのコンビニに来たのは、今日が初めて。「これは過去の映像ですよね? このお店に私たちが来たのは初めてなので、うちの子たちではありません」ときっぱり否定しましたが、店長さんは腑に落ちない顔。ひとまず連絡先だけお渡しして、その場を解放されました。その後、店長さんから連絡は来ていないので、真犯人が見つかったのかはわかりません。
防犯カメラの映像に映っていたのが、一瞬わが子かと思い血の気が引いた出来事。店内でお菓子を開封しないことは当然守るべきルールですが、明日はわが身と思って子どもたちにも説明しておかなければならないなと思いました。
著者:長嶺りょう/30代・ママライター。3歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)