夫が娘を置いていこうとする理由は…
ある日、3歳の娘を連れてショッピングモールで買い物をしていたときのことです。楽しく買い物をしていると、急に夫がそわそわし始めます。どうしたのかな? と思いながらも買い物を続けていると、「先に行ってるから、後で合流しよう!」と言い急に娘の手を引き猛ダッシュ! 「は? どういうこと!?」と思い「ちょっと待って」と言おうとした矢先、ドンッと鈍い音が……。見ると、娘が口から流血しています。娘が手を繋いでいた夫に引っ張られた勢いで、顔をショッピングモールの通路にある柱にぶつけてしまったよう。幸い勢いはあまりなかったので小さなけがで済み、血もすぐ止まりました。しかし、娘は大泣き……。
「何で急に走り始めたの!?」と夫を問い詰めると「俺の好きなお笑い芸人が3分後にイベントを始めるって店内放送で聞こえてきて……。見たくてつい」とバツが悪そうに言います。子どもが急に手を引っ張られたらどうなるか予想はできたはず。それなのに我を忘れて急に手を引っ張ってダッシュをするなんて、あきれてしまいました。私が娘の口元をウエットシートで拭いている間も、「俺だけライブに行ってきてもいい?」と夫はライブのことばかり……。「いい加減にして! 娘がけがしたんだよ!? 心配もせずにライブに行こうとするなんて、ありえない!」と私が怒ると、その後は気まずかったのか黙り、ライブに行こうとすることはありませんでした。そして娘に「痛かったよね……。ごめんね」と謝りました。
自分のことに夢中になり、子どもにけがをさせるなんて信じられません。好きなものを見たいという気持ちはわかりますが、「子どもを巻き込むことはしないでほしい。今後は、まず行動に起こす前に私に話してほしい」と伝えました。私も、自分の気持ち優先で我を忘れて子どもを巻き込まないように気を付けようと、反面教師にした出来事です。
著者:長嶺りょう/30代・ライター。3歳の女の子を育てるママ。寝る瞬間までおしゃべりを続ける娘の横で白目を剥きながら、大好きな推しのことを考えて現実逃避中。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年7月)