夫の新しい仕事は週3日、1日4時間しか働かず、基本給は半分以下に減ってしまいました。頑張ればインセンティブがつくのですが、夫はまったくやる気がない様子。私は慌てて結婚前に勤めていた会社に連絡をして、週5日フルタイム勤務を再開しました。
夫が働く会社が倒産後、共働きに
私は夫に「共働きになったから、一緒に家事をしてほしい」と頼みましたが、彼は「俺が家事をやらない男だって、結婚する前から知ってたよね?」と開き直り、全然協力してくれません。私は離婚を考え始めました。
から揚げとポテサラが簡単……!?
ある朝、夫は「今日の夜、職場の人たちがうちに来るから!」と突然告げてきました。新人を迎えるための歓迎会をわが家で開くことになったそうです。どうやら夫が、半ば強引に決めた様子。
平日の朝、当日に言われても私には準備する時間がありません。しかし夫は「家にあるお菓子をテキトーにつまんでいるから、料理は帰ってきてから作って!」「今日は簡単に、から揚げとポテサラでいいから!」と軽く言いました。
から揚げとポテトサラダのどこが簡単……?! 苛立ちながら、私は家を出ました。
想定外の展開に夫は大慌て
20時すぎに私が帰宅すると、夫と同僚たちがすでに家でピザを食べていました。
「申し訳ありません……奥さんが今日、お仕事だったなんて」と同僚たちは謝罪してくれましたが、夫は「も~帰るの遅いよ。早くから揚げとポテサラ作って~」と言うだけでした。
私は、スーパーで買って来たから揚げとポテトサラダの材料を机の上に置き「簡単なんでしょ? 自分で作れば?」と言いました。
夫は「から揚げとポテサラなんて、そんなに手間かからないだろうが! ちゃちゃっと作れよ!」と激怒!
そんな夫の言葉に同僚たちは「うわ。ネットで見たことあるけど本当にこんなこと言う人いるんだ……奥さんかわいそう」「うちも共働きですが、夕飯は毎日俺が作っていますよ。から揚げとポテサラ、作ったことあります? すごく大変なんですよ」「今どき、共働きなら家事分担が当然でしょ? 分担もせずにその態度? やば……」と夫に説教をし始めてくれました。夫はみんなに責められ、「え……?」と驚き、慌てた様子。
家事をやらない夫のその後
会社の同僚たちは私に謝って後片付けを申し出てくれましたが、「後片付けは大丈夫です。夫がやるので」と返答し、同僚たちを見送りました。
2人きりになったあと夫に対して、私は離婚を宣言しました。夫は同僚たちに責められ、ようやく自分の非に気付いた様子。必死に謝り、改心すると約束してくれたので、猶予を与えることにしました。
その後、夫は仕事に打ち込むようになり、お給料も少しずつですが上がってきました。仕事がない日は家事をしてくれるようになり、自分で料理をしてみてその大変さに気付いたようです。
一度は離婚を決意しましたが、あのとき夫にお灸をすえてくれた同僚のみなさんのおかげで、夫婦関係を再構築できて感謝しています。夫婦は助け合っていくもの。どちらかに負担を押し付けることなく、そのやさしさにあぐらをかくことなく、支え合っていくべきだと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。