花壇を荒らした犯人は?
突然、何者かに花壇が荒らされていたのです。花壇の足跡からはヒールの足跡が。
最近引っ越してきた女性の家の位置から考えると、ここから真っ直ぐ来ると、この位置に足跡がつくと考え、次の日に待ち伏せをしてみると、その女性が庭を横断して花壇に入ってくるではありませんか!
気づいた私が慌てて制止しようとしても、「これくらい許してよ!」と忙しい朝の時間短縮のためだと言い、全く聞いてくれません。それどころか他の日には車で庭を横切り、花壇を踏みつけてしまったのです。
何度も繰り返されるトラブルに悲しむ娘の顔を見ることがつらくなり、我慢の限界を迎えた私。とある計画を考えました。
新たに作ったものとは
「ねぇ、別の場所に花壇を移さない?」と私が提案すると、「そうね……。私、お庭にお池がほしいなぁ!」と娘。そして試行錯誤の末、花壇があった場所に3畳ほどの大きな池が完成。
娘が選んだ魚を放ち、庭で見守っていると、再び女性の車が! しかし直前で池に気づき、
「花壇だったら通れたのに、なんてことしてくれたのよ! 遠回りしなきゃならないじゃない!」
と自己中心的すぎる主張を繰り広げます。
「これまで近道してらっしゃっただけで、そちらが本来のルートですから、勘違いしないでください」私は冷静に反論。言い返せなくなった女性は、無言でその場を去りました。
新たな花壇で花が咲き誇り、池の魚が大きくなったころ、また事件が起こったのです。
夜中に女性の叫び声が!
なんと夜中に庭から叫び声が聞こえたので行ってみると、女性が酔っ払って池に落ちていたのです! 女性が着ていた高級スーツもドロドロに……!
翌日、女性は旦那さんに連れられ、頭を下げて謝罪。旦那さんによると、女性は新たに引っ越してきた孤独感から、私と話がしたくてわざと庭を通っていたとのこと。
女性は涙ながらに謝罪し、その後私の庭を横切ることはありませんでした。
隣人が迷惑行為をしていた衝撃の理由
その後、庭の池では奇妙な現象が起こりました。なんと珍しい魚や水草が増えていくのです! 実は、女性がこっそりお詫びの意味で追加していたそう。
私はその行動に感謝し、親子で一緒に遊ぶことを提案しました。女性は涙ながらに感謝し、家族ぐるみで遊ぶほどの仲になりました。
◇ ◇ ◇
「話しかけてほしい・仲良くなりたい」という気持ちがこじれて生じた今回のトラブル。友だちになりたいという想いがあるなら、笑顔であいさつをするというところから始めてみればいいのかもしれませんね。
初対面の人に話しかけるのは勇気がいるかもしれませんが、自分から一歩踏み出してみましょう。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。