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「無反応…理解できていないのか」病院を変えることをかかりつけ医に報告するも #母の認知症介護日記 119

「母の認知症介護日記」第119話。アルツハイマー型認知症になった実母のことや、アラフィフ主婦の日常をあれこれ書き連ねるワフウフさん。自身の体験をマンガにしています。

糖尿病を診てもらっているかかりつけ医の対応に不安を感じたワフウフさん姉妹は、母・あーちゃんを認知症を専門で診てくれる病院へ連れて行きました。その病院からの紹介状を持って、初めての病院でMRI検査を受けることになったのですが、検査前の診察で「物忘れがひどいんですか?」と担当の女医さんが発言! 自分が認知症だと受け入れられないあーちゃんは、その言葉に顔が強張ってしまい、診察室は重苦しい雰囲気に。しかし、検査後はそんなことはすっかり忘れていたようで、特に問題なく帰宅できました。無事にすべての検査を終え、あとは結果を聞くだけとなりましたが……。

この記事の監修者
監修者プロファイル

医師菊池大和先生
医療法人ONE きくち総合診療クリニック 理事長・院長

地域密着の総合診療かかりつけ医として、内科から整形外科、アレルギー科や心療内科など、ほぼすべての診療科目を扱っている。日本の医療体制や課題についての書籍出版もしており、地上波メディアにも出演中。
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いつものインスリン注射の日。この日は診察も受けましたが、なんと4カ月連続で糖尿病の数値が悪化していました……。つい先日、これでもかというほどアイスやお菓子を買っているレシートが出てきたばかりだったので、ワフウフさんも納得の結果です。甘い物を控えるよう、その場で何度も釘を刺しましたが、数分前の記憶すら怪しくなっているあーちゃん。病院帰りに「甘い物でも食べましょうか!」とワフウフさんを誘ってきて、心配は募るばかりです……。

 

淡々と話は終了

#母の認知症介護日記 119

 

姉が言いづらいというので、認知症の病院を変えることは、私から先生に伝えることに。どう伝えるか迷いながらも、現状を報告。

 

#母の認知症介護日記 119

 

パーキンソン症状と聞いた先生は、動作が鈍くなって歩きにくさが現れることがあるレビー小体認知症を連想したようで、私に聞き返してきました。

 

#母の認知症介護日記 119

 

私は大脳皮質基底核症候群(筋肉の硬さ、運動の遅さ、歩行障害などが見られるパーキンソン症状と、手が思うように使えない、動作がぎこちないなど大脳皮質症状が同時に見られる病気)の疑いがあることを伝え……。

 

 

#母の認知症介護日記 119

 

その流れのまま、今後は別の病院で認知症を診てもらうことにすると伝えました。

 

※アリセプト、メアリー:認知症の代表的な治療薬

 

#母の認知症介護日記 119

 

特に引きとめられることもなく、あっさり話は終了しました。

 

#母の認知症介護日記 119

 

その間、あーちゃんは質問攻めにすることもなく、大人しく話を聞いていました。「物忘れ」や「認知症」といったワードを使わなかったので、全然理解できていなかっただけだと思いますが……。

 

 

#母の認知症介護日記 119

 

そして、薬をもらいに行ったところ……。

 

#母の認知症介護日記 119

 

なんと処方日数を間違われていたことが判明。どうしようかと思っていたら……。

 

#母の認知症介護日記 119

 

えぇぇぇ……! 強行突破!

 

 

#母の認知症介護日記 119

 

この薬剤師さんはとても気が利く人で、あーちゃんが質問攻めにしたときも……。

 

#母の認知症介護日記 119

 

姉・なーちゃんの表情と空気からすべてを察してくれて……。

 

#母の認知症介護日記 119

 

やんわりごまかしてくれました。今回も、薬剤師さんの気遣いに助けられました……。

 

 

#母の認知症介護日記 119

 

有能な薬剤師さん、すてき……!

 

 

姉妹で話し合い、今後あーちゃんの認知症は新しい病院で診てもらうことに決めたので、先生にそのことを言いづらいという姉に代わって私が先生に伝えることに。あーちゃんにはパーキンソン症状が出ていて、大脳皮質基底核症候群の疑いがあるため、他の病院で診てもらうことにしたと言うと、先生は「ああそうですか、はいはい、もちろん構いませんよ」と、淡々と話を聞いてくれました。

 

私が先生と話している間、あーちゃんは大人しく座っていたけれど、それはただ単に内容が理解できなかっただけではないかと思います。大人しくしてくれるのは助かりますが、理解力が落ちていると思うと悲しいです……。

 

そして今回は、新しい病院に行くまでの期間だけ薬を処方してもらったのですが、先生が処方の日数を間違えていたようで、1日分足りないことに薬剤師さんが気付いてくれました。この薬剤師さんはとっても気が利く人で、あーちゃんから薬の内容をしつこく聞かれたときも、姉の「何も言わないで」という希望を表情と空気から察知して、うまくごまかしてくれました。この事態にも(少々強引ながら)対処してくれて、助かりました!

 

--------------

今はセカンドオピニオンを受ける人も珍しくないので、病院を変えることを後ろめたいと感じる必要はないと思いますが、かかりつけの先生との話も無事に終えられたようで、スッキリしましたね。あーちゃんはよく状況がわかっていないようですが、そのおかげでスムーズに進んだ部分もあるので、これはこれで良しと思いたいですね。

 

※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。

※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。

 

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    著者プロファイル

    マンガ家・イラストレーターワフウフ

    昭和を引きずる夫、成人した息子娘を持つ50代主婦。実母のアルツハイマー型認知症発覚をきっかけに備忘録としてAmebaでブログを始める。2019年一般の部にてAmebaブログオブザイヤー受賞。 2023年4月、書籍「アルツフルデイズ 笑いと涙の認知症介護」発売。

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