秋の訪れとともに、季節を感じさせる名前が増加していました。9月生まれの男の子の名前をもとに、9月に増加していた秋を感じさせる漢字と実際に名付けられた名前を紹介いたします。
高く澄み渡る、秋の訪れを映す「天」
秋の空は「天高く馬肥ゆる」と形容されるように、その高く澄み渡る様子が特徴です。この季節の空は、透明感があり、遠くまで見渡せるような広がりを感じさせます。秋の訪れとともに、空はより高く、より明るく感じられます。
天(主なよみ:そら・てん)
「天」は頭上に高く広がる大空を意味する漢字で、元気で力強いイメージです。
天晴(主なよみ:てんせい)
晴れた空のように、明るい心の持ち主になるように願いを込めて名付けられることも。晴れ渡る大空をイメージする明るい印象の名前です。
秋を告げる色鮮やかな「楓」
紅葉の代表的な樹木である楓は、その色と形が季節の変わり目を色鮮やかに告げ、秋の象徴とされています。秋になると、楓の葉は鮮やかな赤やオレンジ、黄色に変わり、見る者を魅了します。
楓(主なよみ:かえで)
楓の種子には翼のようなものがついていることから、「大空を羽ばたくようにすくすくと成長しますように」という願いを込めて名付けられることも。
楓真(主なよみ:ふうま)
「楓真」は9月の名前ランキングで14位にランクイン。8月の48位から大幅にランクアップし、13人の名付けに用いられました。
琉楓(主なよみ:るか)
「琉」はつるつるとした宝石を意味し、青い海や南風を連想させる琉球のイメージがあります。「楓」を「か」と読む、二音の名前です。
楓翔(主なよみ:ふうと)
大谷翔平選手の名前にも用いられている「翔」は、翼を広げて大きく羽ばたく様子を意味し、毎年男の子の名付けに大人気の漢字です。9月の漢字ランキングでも首位にランクインしました。
楓太(主なよみ:ふうた)
「太」には、太い・大きいという意味があり、大きくたくましく明朗な子といういイメージに。昭和に多く見られた昔ながらの名前「クラシックネーム」の中でも、世代問わず根強い人気の「太止めネーム」であり、力強く男らしい印象を受ける名前です。
秋の紅葉を思わせる、鮮やかな果実「橙」
秋に実る柑橘類の一つである「橙」は、秋の果物を代表する存在です。その色彩は紅葉を思わせるような鮮やかなオレンジ色で、秋の風景に溶け込みながらも、ひときわ目を引きます。
橙利(主なよみ:とうり)
「利」は賢い・鋭いという意味のある漢字。賢く誠実な印象を受け、利発な子という印象を受けます。
橙真(主なよみ:とうま)
たくましさとやさしさを合わせ持つ「とうま」というよみは、近年注目の名前です。8月のよみランキング67位からランクアップし、9月は48位にランクイン。9月は19人に名付けられました。
碧橙(主なよみ:あおと)
サファイアのような青緑色を意味する「碧」。海が紺碧の輝きを放つように美しく輝く印象を受ける名前です。また、近年男の子に人気の「と止めネーム」でもあります。
秋の清々しい空気感を映す「澄」
秋の空はその澄み渡った様子から、「澄」という漢字が秋の空気感を表現するのにぴったり。この漢字は、透明感ある秋の空の清々しさと静寂を感じさせ、季節の移り変わりを表しているようです。
澄晴(主なよみ:すばる)
晴れた空を意味する「晴」と組み合わせることで、澄み渡る秋空をイメージさせるような名前です。
澄生(主なよみ:すい)
「生」と組み合わせることで、命や若さを連想させる名前。「すい」という響きは個性的で、どこか神秘的な印象を与える名前です。また、9月の女の子のよみランキングでも4位にランクインしており、男女の性差を感じさせない「ジェンダーレス」なよみでもあります。
伊澄(主なよみ:いずみ)
「伊」を用いることで、賢くておしゃれなイメージの名前に。男女ともに先頭字によく使われる漢字です。
◇秋には、「秋晴れ」「紅葉」「実りの秋」「食欲の秋」など、特有の美しい言葉や表現がたくさんあります。秋生まれの赤ちゃんには、秋の情景や感情を色濃く表現する名前も素敵ですね。これから名付けを考えられる方、ぜひ参考にしてみてくださいね。
photo:@ten_stagram0627さん(べビカレメイト)
<調査概要>
調査対象:株式会社ベビーカレンダーが企画・運営している「ファーストプレゼント」「おぎゃー写真館」「ベビーカレンダー全員プレゼント」のサービスを利用された方
調査期間:2024年9月1日(日)〜2024年9月25日(水)
回答件数:男の子:4,243件