母子で栄養不足による貧血が判明!
私は40代半ばから冷えを強く感じるようになり、風邪をひきやすく、熱や下痢など体調を崩すことが3カ月ほど続くことがありました。そして47歳のある日、ついにひどい下痢と嘔吐で夜間救急外来を受診することに。 病院で医師の診察や血液検査などを受けると、鉄欠乏性貧血を伴う低栄養、脱水、細菌性感染症を併発しているとのこと。
幸い点滴を受けて検査入院のみですぐに退院できたのですが、そのころから体の無理がきかなくなり、週末2日間とも寝て過ごしても回復できないほどの疲れを残したまま、翌週を迎えることが多くなってきました。当時、朝食はパン、果物、コーヒー、昼食は食べたり食べなかったり、夜だけはまともな夕食を食べていましたが、40代前半のベスト体重より5kgほど減っていました。
その後、私は仕事を休み療養することになるのですが、療養してすぐのころ、勉強や部活動に励んでいた長女の体重がかなり減ってきていることに気付きました。1年前に比較して10kg近く体重が減ってしまったため、病院で診察を受けさせると、娘も鉄欠乏貧血と低体重(痩せ)、低栄養であるという診断が下されたのです。
娘と共に栄養指導を受けて試行錯誤
普段から小食でおやつも食べたがらない娘は自分が病気であるという自覚がなく、最初は病院に行くのも嫌がっていました。しかし、担当の医師と学校の協力を得て、医師・栄養士による指導を継続して受けることになりました。
親子で参加した1回目の栄養指導は目からうろこでした。娘だけでなく、私も食事の量や種類などをかなり細かく分析され、耳の痛い厳しい指摘を受けることに! その結果、1日のエネルギー摂取量(カロリー)が消費エネルギーに達していないということが明らかに。さらに、朝食、昼食(お弁当)の栄養バランスやカロリーが十分でないだけでなく、娘は運動前後のエネルギー補給もおこなっていないことが判明しました。
直近の対応策として、娘が少量で高エネルギーを摂取できるように、プロテイン飲料や「1本満足」や「カロリーメイト」などの栄養バランスバー、「メイバランス」(1本125mlで200kcal)などの栄養機能食品を購入し、私も娘もおやつ時間に摂取するようになりました。
しかし、これらの食品はあくまで栄養補助的なものだったため、1日の食事メニューを工夫する毎日が始まりました。
今まで食べなかった食品も摂取するように
2度目の栄養指導では、貧血対策として鉄やビタミン・ミネラルの摂取量を増やす食事療法を教わりました。具体的には、鉄分の多い赤身肉、レバー、大豆製品を増やし、鉄の吸収率を高め赤血球を作り出すために必要なビタミンCや、ビタミンB12の多い魚介類、あさり、卵、チーズなどを増やすことです。
また、わが家では大豆料理が多くたんぱく質の摂取量は多いと思っていたのですが、量が十分ではなく特に赤身肉、乳製品、卵などの摂取量が圧倒的に少ないことが判明。
そこで、これまであまり食べなかった卵やチーズ、苦手なので調理しなかったレバー、あさりなどを意識してとるようにしました。特に卵にはたんぱく質のほかに鉄分、カルシウム、ビタミンA、B1、D、Eなども豊富に含まれているため、1日あたり2個/1人は摂取するように。さらに、肉というと鶏肉中心であったわが家の食卓に、豚や牛の赤身肉が頻繁に登場するようになり、大豆食品も1.5から2倍量に増やすため豆乳や納豆を多く摂取し続けました。
また、ビタミンやミネラルの多い食品を探すために調べたり、娘の食事改善の手助けをしたりしながら、私も自然と自分の食べるものに注意を向けるようになりました。
今では栄養に優れた食品を探す毎日
病院での栄養指導をきっかけに、栄養バランスに優れた食品を探す毎日に変化しました。娘は今ではお弁当を自分で作っているのですが、食品の成分を確認してから献立を考え買い物をするように。
「TANPACT」(明治)という乳たんぱくに特化したシリーズ製品や、カルシウムや鉄、ビタミンを多く含むヨーグルト、たんぱく質の多いギリシャヨーグルト、たんぱく質や鉄、カルシウムの添加された「グラノーラプラスシリーズ」(カルビー)などをスーパーなどで見つけてくるようになりました。
そして、私自身も炭水化物と糖類の多い和菓子やケーキ、クッキーなどのおやつから、グラノーラフレークに牛乳または豆乳、グラノーラバー、エネルギーバー、鉄分豊富なドライプルーン、小魚、アーモンドなどに徐々に変化していきました。今では好みの製品や新製品をコンビニやスーパーで探すことが、私たちの共通の趣味になりつつあります。
まとめ
47歳にしてまさかの親子同時の栄養不足による貧血ならびに体重の低下に直面しました。娘と病院を受診し、医師の指導や栄養士の適切なサポートを受けることで、親子双方が食事内容に問題があることを認識。娘と共に食生活を見直してきた結果、貧血が改善し、ほぼベスト体重になりました。
親子共々、以前と同じように運動をしたり、学校生活を送ったり、仕事をおこなうことができるようになった日常に幸せを感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
著者:栗原 さとみ/40代主婦。中学生と小学生の2児の母。これまで20年以上海外で仕事をしてきたが、数年前より自分の体と向き合いながらストレスの少ない働き方や生き方を模索する毎日。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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