老後の話をしていたら…
結婚後すぐに妊娠をした私は専業主婦として、長年働く夫を支えてきました。夫婦仲も悪くなく、時にけんかをすることがあっても離婚を考えるほどではありません。
そんな平和な日々を過ごしていたある日のこと。私たちは、老後のことを考えて、将来に対する不安とわが家の問題点を話し合っていました。
老後のお金の話になったときです。夫がポロリと「〇〇会社で大損したんだよな~やらかしたわ」とこぼしました。私が「大損って何?!」と聞き返すと、ハッとした表情になり視線が泳ぎ始めた夫。明らかに怪しい夫の態度に、私は詳しい事情を尋ねることに。
金額を聞いてびっくり
老後を考える穏やかな時間から一転、夫に尋問をする気まずい時間に。もともと結婚前から、夫は少額で株をしていたのですが、最近になって株仲間に誘われて不相応な投資をおこなってしまったそうなのです。詳しい金額を聞くと、なんと損失は1000万円とのこと……。
専業主婦として何十円単位の節約をしてきた私は、夫の損失額を聞いた瞬間、くらくらとめまいがしました。夫は、子どもの教育資金や私たちの老後のためを思って投資をしたそうですが、結果はとんでもないマイナスに。
それどころか、家計の貯金から損失額を補填していたことも発覚し、お互いの実家を巻き込む大騒動に。離婚という文字も浮かぶ中、夫の実家から支援を受けられることになり、ひとまず赤字を補填することができました。
それから数年間は夫のおこづかいはなしにして、しばらく様子を見ることに。夫は株や投資などに手を出すことはなくなり、その後金銭問題が発生することもなかったので離婚はしませんでした。
家族思いのやさしい夫が株で大損していたと発覚したときは、本当に頭が真っ白になりました。結婚して20年が経ったころだったので、お互い隠しているものはもうないだろうと思っていたこともあり、とてもショックで……。共同生活を送る上でお金はとても重要なので、これからも夫としっかり話し合いをして将来への貯蓄をしていきたいです。
著者:篠山 君子/女性・主婦
イラスト:おみき
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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