小学生のころ、私にとって生理は…
小学生のころ、私は保健の授業で初めて生理について学びました。当時の私にとって、生理とは「いずれ自分も経験するかもしれないけれど、実態のよくわからない何か」という存在でした。
その後、徐々に周りで初潮を迎える人が増え、彼女たちが恥ずかしそうにかばんから小さなサニタリーポーチを取り出し、男子にバレないようコソコソとトイレに行く姿を見て、「私もそろそろなのかな」とぼんやり考えていました。
いざ初潮を迎えると?
そんな中、ついに私も初潮を迎えたのです。その日はいつも通り過ごしていて、おなかが痛いといった生理前の予兆も特にありませんでした。異変に気づいたのは学校から帰ってトイレに入ったときです。ショーツに少し茶色っぽいシミがついていて、「何これ……!」と驚きました。
保健体育の授業では、生理のときには真っ赤な血が出ると教わったので、私は頭の中がパニックに。「これは生理なんだろうか」「赤ではなくて茶色だからもしかしたら下痢かもしれない」と、さまざまな考えが巡ります。
まだ夕方だったので母親は仕事から帰ってきておらず、すぐに相談できるのは同居している祖母だけ。私は悩んだ結果、「おばあちゃーん!」と助けを求めることにしました。祖母は突然叫び出した孫の姿にとても驚いていましたが、確認してくれ「これは生理だね。おめでとう」とやさしく教えてくれました。
このとき、祖母がいてくれてとても心強かったです。初潮を迎えた瞬間、私の中では、恥ずかしさやためらい、驚きなど、さまざまな感情が湧き出てきました。そんなときに支えとなってくれる存在がいてくれ、本当によかったと思います。
今、私には娘がいます。まだ幼く、初潮を迎えるのは何年か先のことになるでしょう。いざそのときがきたら、娘にとってすぐに頼れる存在でありたいなと思います。それと同時に、普段から生理に関して娘とオープンに話しておき、娘が相談しやすい環境を作っておきたいです。
著者:榎並恵美子/女性・主婦
イラスト:すうみ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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