知らないうちに残高が減っていて…
私の妊娠を機に転職した夫。転職先は働きやすいようで、夫は超ブラック企業から解放されて精神的にラクになったこともあり、以前よりも羽振りが良くなりました。
一方の私は育休中で収入がない状況。働いていたときに貯めたお金はあるものの、子どもを育てるためにもお金が必要なので、あまり貯金を使うわけにもいきません。そのため、私の貯金にはいっさい手をつけず、夫の収入に頼る生活を送っていました。そんな中、お金を稼いで一家を支えるプレッシャーはありながらも、夫は「引っ越しも転職も正解だった」と喜んでいました。
しかし……夫は私に内緒でクレジットカードを何枚も作り、キャッシングを繰り返していたのです。気づいたときには、夫の借金は2年間で合計500万を超えていました。私が働いていたときの貯金や日々の生活費、さらには始めたばかりの子ども用の積み立て貯金まで使い込まれていたのです。
まさかそんなことをする人だと思っておらず、義両親に相談すると、夫が大学時代も借金をしていたことを知らされました。親族で協力して夫の借金を完済したころ、夫と私が出会い、その後借金はなかったため、義両親も安心して、私に夫の過去をあえて言わなかったそうです。
義両親は気をつかってくれたのかもしれませんが、家族ぐるみで借金歴を隠されていたとも捉えられますし、私としては夫の借金歴を義両親が教えてくれなかったことがショックでした。
当時、2人目の子どもがおなかにいたので離婚は踏みとどまり、夫に二度と借金はしないと誓わせてクレジットカードをすべて解約させ、私が立て替えて完済しました。
しかししばらくすると、またしても見知らぬ督促状が届き始め、夫を問いただすとまた勝手にクレジットカードを作り、約200万も借金していたことが判明。この人の借金癖は直らないものなのだと、夫に対してある種の異常性を感じ、このままでは子どもたちを幸せに育てられないと思い、離婚に至りました。
その後、養育費も取り決めましたが、当然すぐ支払われなくなりました。連帯保証人にされていたなど、やむを得ない事情で借金をしてしまうケースは置いておき、私としては借金歴がある人との結婚は避けたほうがいいと感じました。
自身の経験を踏まえて、未婚の友人たちには「結婚前に借金歴がないか確認しておいたほうがいいよ」と伝えています。
著者:碓井 晴乃/30代女性・年子男の子を育てるシングルマザー。
イラスト:もふたむ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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