ベビーカレンダーは、多様化している家族のあり方=『新しい家族のカタチ』について発信する取り組みを開始しました。当事者のリアルな声を紹介していきます。多様な幸せを実現できる社会、そして、もっと「家族を持ちたい」「赤ちゃんを産みたい」と思う人が増える世の中づくりの一助となりますように。
職場の同僚のMahoさん(写真左)とRisaさん(写真右)。一緒に仕事をする中でお互いに惹かれあい、お付き合いをスタートし、家族になりました。
付き合ったころから「子どもが欲しい」と思っていたという2人。2022年11月にRisaさんが第一子・ぽこ太郎くんを出産。2024年3月にMahoさんが第2子・うーちゃんを出産しました。
同性カップルで子育て中のお2人。視聴者さんからよくある質問に答える動画を紹介します。
Q.子どもはなぜハーフにしたの?
2人目のお子さんが「ハーフ」の理由
「結果的に息子はハーフですが、元々そうしようと決めていたわけではない」という2人。2人で理想の家庭像について話し合ったときに、子どもの性格の話題は出たが国籍の話題は出なかった。ハーフを希望したのではなく、ドナーの性格で選んだ結果、ハーフになったとのこと。
同性カップルが子どもを持ちたいと考えたときに、精子提供と養子縁組の2つの選択肢があります。養子縁組は同性カップルだと通らない場合が多く、そのため精子提供を選んだそう。
ドナーご本人からの手紙を読んだり、スタッフからみた性格などを複合的に判断し、さまざまなステップを経て、デンマークの精子バンクで1,000人以上の候補の中からドナーを決定したそうです。
2人の子どものママが違うと戸籍はどうなるの?
長男はRisaさん、長女がMahoさんの戸籍に入っているそう。RisaさんとMahoさんは戸籍上の関係はありません。
さらに「名字が違ってしまうことはどう思う?」という視聴者さんからの質問に対し、Mahoさんは「名字だけが家族を証明するものではないけど、同じだとファミリー感があるので、名字が違うのは少し寂しい」と話してくれました。
Q.同性カップル。戸籍上の繋がりがないことのリスク
動画では、戸籍上のつながりがないことは、寂しいという感情面だけではなく、実際にリスクや不安があると話します。病気など何かあったときに、パートナーとして認めてもらえるかは、病院や施設の判断に任せなければいけないそう。
どちらかが亡くなったときに、親権を持っていない子どものために公正証書で「未成年後見人」を指定するという形を検討しているそうです。
Q.「自分が出産した子か否か」で子どもへの気持ちは変わる!?
自分が出産したか、パートナーが出産したかで子どもへの気持ちは変わりますか?という質問に対しては、「変わらない! 子どもへの愛情はより増した」というMahoさんとRisaさん。
「先にぽこ太郎がいて、後からうーちゃんが生まれたけど、どっちもめちゃめちゃ愛してる。ぽこ太郎への愛情も元々フルマックスだと思っていたけど、さらに増したと思う。うーちゃんが生まれたことによって、ぽこ太郎の成長を感じられて、今この瞬間を貴重に感じることができた」とMahoさん。
Q.保育園のお迎えコール担当は決まっている?
「決まっていません。送り迎えも行ける方が行きます」
ぽこ太郎くんの書類では、Risaさんの名前が一番上に書かれているため、Risaさんがお迎えに行くことが多いけど、どちらが行くとは決めておらず、行ける方が行くことになっているそうです。
Q.出産後、パートナーへの愛情は変わりましたか?
(2人とも)「変わらない!」
「関係性は変わったけれど、愛情は変わりません! 感謝とか尊敬が増えました」「Risaの子どもに対する対応が本当に素晴らしいといつも思う」とMahoさん。
対してRisaさんも「言うときは言うけど、そうじゃないときはすごくやさしいおかげで、ぽこ太郎が安心して過ごせている」と話していました。
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動画では、終始おふたりがお互いや子どものことを大切に想っている様子がとても伝わってきます。そんな姿に、視聴者からは『ふたりママってある意味最強だと思いました。産む大変さも、出産したパートナーを支えることしかできない大変さも互いに知っているなんて』『おふたりにしかできない素敵な家庭ができるんだろうな』など、心温まるコメントがたくさん届いていました。
同性カップルの子育てはきっと大変なこともあると思いますが、お互いを支え合っているおふたりの姿がとても参考になりました。
YouTubeチャンネル「ふたりママFamily」では、おふたりの日常生活・妊娠中や子育てについてなど、さまざまな動画が投稿されています。ぜひチェックしてみてくださいね。