離婚の経緯と条件
夫が不倫相手にそこまでのお金を使えるようになったのは、私のサポートのおかげといっても過言ではありません。夫は小さいながらも会社を経営しています。幼い娘を抱えながら忙しい夫を支えていたのに、こんな仕打ち最低です。
離婚を直談判されたとき、彼女は妊娠していたそう。夫からは生まれてくる命を大切にしたいと言われました。私たちの間にも幼い子どもがいます。どちらの子どもにも夫は同じように責任を負うべきだと私は考えていたので、納得がいきませんでした。
結局、どんな常識も夫には通じず、離婚が決まった私たち。娘への親としての役割、つまり娘が希望する限りの面会や養育費の支払いに応じるという条件付で離婚を受け入れました。夫が私に支払うのは月10万円です。
約束を破った元夫
しかし離婚から3年、元夫が手のひらを返すようなことを言い出しました。
元夫は「妻が嫌がるからもう面会には応じない。月々支払っているお金も、もう十分払ったから今後はもういいだろう」と言い張ります。
月々の支払額は何度も話し合って決めたもの。それなのに相場より高すぎるとゴネ、もう払いたくないと言う元夫の言い分には呆れてしまいます。あのとき話し合った内容を忘れてしまったのでしょうか……。
私が今後一切月々の支払いはしないのか? と最終確認をすると「そうだ」と言う元夫。一方的に連絡を絶たれ、娘からの電話も無視する夫にはもう情けをかける必要もありません。私は、本格的に私たちの関係を清算する準備を始めました。
養育費が高い? それ実は……
数日後、着信拒否されていたはずの元夫から、すごい数の電話がかかってきました。もう連絡しないと言っていたはずなのにおかしな話です。しばらく無視していたのですが、いつまでも鳴り続ける電話に耐えられず、思わず出てしまいました。
元夫によると、私の両親から1,000万円近いお金を請求されていると……。夫はなぜ請求されているか忘れているようですが、この1,000万円は夫が会社を起こすときに私の両親が貸したお金です。離婚する際に一括で返すことができず、両親の情けもあって養育費に上乗せという形で分割して返してもらうことになっていました。
元夫は3年の月日ですっかり忘れてしまったのでしょうが、元夫が高いと言っていた養育費は相場以下で、借金の返済が上乗せされていただけの話。丁寧に説明して、彼はやっと思い出したようです。
約束を忘れた代償
こんなに大事な話を忘れるなんて、本当に信じられません。先に約束を破ってきたのは元夫。これ以上両親も情けをかける必要はないと言って、一括で返済を求めたのでした。
これも元夫は忘れているようですが、借用書には分割返済が滞ったときには一括返済の請求をする旨、しっかり記載してあるのです。
はっきりと約束を思い出した元夫は、大慌て。発言を取り消したいと言いますが、もう手遅れです。私は、即座に元夫の連絡先をブロック。親としての責任、そして経営者としての責任を放棄した罰を一生かけて償ってもらおうと思います。
人生において、私たちはたくさんの約束を交わすでしょう。友人との何気ない約束事から、人生を左右する重大な約束まで、約束の内容はさまざまです。
そして、どんな小さな約束であっても、それを守ることは、相手との信頼関係を築き、良好な人間関係を維持するために不可欠です。約束を破ることは、相手を裏切り、深く傷つける行為であることを忘れずにいたいですね。
※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。