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「俺ら食べる専門だから!」生意気な新入社員のせいで最悪なBBQに→1本の電話で事態は急展開!

フルタイムワーママの私。もはや会社の若い子たちは、子どものほうが年齢が近く、みんな自分の子どものように思えてしまいます。

今年入社してきた新卒社員は、とても生意気な男の子。部長など役つきの社員以外には、タメ口で話し、注意してもなおりません。

私が給湯室へ向かうと「ついでにコーヒーを入れてきて」と頼むメンタルを持ち、そのくせ部長には飲み物を差し入れるなど、ゴマすりばかり……。とても手を焼いていました。

 

とんでもない新入社員がやってきた!

この新入社員は、常識がまるでわからないタイプです。会社の歓迎会に「タダで飲み食いできるから」と言って自分の友だちを何人も連れてきたときにはびっくりしました。上司から帰らせるように言われても、笑って聞き流します。

 

彼らは好き放題飲み食いしながら、下世話な話で盛り上がっています。話の内容は不平不満ばかり。どれも子どもっぽく、聞くに堪えません。おかげで、歓迎会は最悪な雰囲気になってしまいました。

 

特に、母親に対する文句はひどいものでした。実家で親のスネをかじって暮らしているくせに「食事がまずい」「気がきかない」など、言いたい放題です。なかでも、何かにつけて「パートしかできないくせに……」と母親をバカにするのは許せません。彼らの母親はみんな、駅前のスーパーでパートをしているのだそうです。

 

私も子育てをしながら仕事をしていますが、どれだけ大変なことかやってみてよくわかりました。育児、家事、仕事と、一生懸命働く母親に対してそこまで言うなんて、本当に非常識な人たちです。自分だけの力で大きくなったような口ぶりに、イラッとしました。
 

その後も、彼の態度はエスカレート。自分と大して年齢が変わらないと知ると、先輩でも「ちゃん」づけで呼び、また面倒な仕事は誰かに押し付けて自分は勝手に退勤するなど、その態度は目に余るものでした。
 

食べる専門! 手伝わない!

数カ月後、社内でバーベキューパーティーをすることになりました。予想はしていたものの、新入社員はまたあの友人たちを連れてきて、自分勝手な振る舞いをします。

 

準備は一切手伝わずに焼けたお肉を我先にと平らげ、とっておきにと用意しておいた飲み物を勝手に飲み、みんな呆れていました。

 

あまりにひどいので、せめて片付けは手伝うように声をかけると「自分たちは食べる専門だから」と、堂々と言うのです。

 

さすがに我慢の限界を感じた私は、1本の電話をかけました。電話の相手は、学生時代のアルバイト先の大先輩です。

 

大きな口を叩いていたくせに!

しばらくすると、彼らの母親たちがバーベキュー会場に乗り込んできました。彼女たちこそ、当時の私のアルバイト先の大先輩。学生時代、生意気だった私を正してくれ、子どもが生まれてからもたくさんアドバイスに乗ってくれた、大切な人たちです。

 

今、働くママでいられるのは、彼女たちのおかげと言ってもいいでしょう。そんな大先輩たちが、彼らのお母さんだったのは驚きですが……。

 

母親を見て、震え上がる新入社員と仲間たち。慌てて逃げようとしましたが、あっけなく捕まりました。あんなに大きな口を叩いていましたが、実際はお母さんに頭が上がらないようです。

 

偉そうに言っていたこともすべて口だけ……。もういい大人だと言うのにキツく説教され、バーベキューの片付けはすべてやると約束させられていました。そして先輩たちは彼らと共に、私や会社のメンバーに丁寧に詫びてくれたのでした。

 

先輩たちは、厳しく育てたはずの子どもが、外でこんな振る舞いをしていたなんて……とショックを受けていました。

使えない新入社員のその後…

しかし母親の指導の賜物か、新入社員の彼は、それ以来心を入れ替えたかのようにしっかり働くようになりました。受け答えも丁寧で、仕事もきっちりこなします。

 

今では後輩社員も入ってきて、彼も先輩社員になりました。当時の自分を思い出しては「いきがっていた……」と恥ずかしがり、後悔しています。

 

一時はとんでもない後輩が入ってきたものだと思ったものの、やはり私の尊敬する先輩たちが育てた子。根は良い子で本当によかったです。

 

あれからも私は先輩たちが働くスーパー・私の元バイト先に足繁く通い、子育てと仕事の両立についてアドバイスをもらっています。「あんな子どもを育てた私に言えることじゃないけど……」と苦笑いしながら話をする先輩たちですが、そのアドバイスはどれも的確なものばかり。これからも人生の先輩として頼りにしたいと思っています。

 

 

子育ては思うようにいかないことばかり。きちんと育てたはずの子どもも、予想外の行動をしていることがあるでしょう。しかし人間は常に成長できるもの。いくつになっても変われるのだと、改めて感じました。

 

今から教育するのではもう遅いと諦めることなく、周りの力も借りて、良い大人になれるよう育てていきたいですね。

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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