その後、不妊治療の通院の関係でゆずの勤怠が乱れてしまうと、部長は激怒してしまいます。すぐに謝罪をおこない部長とは和解したのですが、後日不妊治療をおこなった際に排卵誘発剤を使うと体に異変が起こってしまい、ある日突然ゆずは入院することに……。
それからしばらく経ち、退院日を迎えると、部長から電話がかかってきました。電話では不妊治療の直接的な原因を聞かれたり、男性も参加する会議で「この件は報告する」などと言われてしまい、精神的に参ってしまったゆず。
モヤモヤした気持ちを抱えながら仕事に復帰をすると、今度は後輩からデリカシーのない言葉を次々と言われ、イラ立ちを覚えてしまいます。さらに、妊娠しやすい体質の先輩が、望まない妊娠をしたので堕胎したという話を聞かされ、行き場のない感情を抱いていたゆず。先輩はそんなゆずに「大丈夫! すぐできるから!」と声を掛けたのですが……。
周囲の人が放つ言葉に、イラ立ちと虚しさを覚えて…
「不妊治療なんていらない歳なんじゃないの?
気にしすぎな部分もあるかもね!」
「不妊治療、逆にやめると授かるらしいよ!」
「私なんかなーんも考えてないからかな?
すぐに妊娠しちゃって! このに妊娠力を分けてあげたいくらい!
本当に!」
先輩の言葉を聞いた直後、ギュッと拳を強く握りしめたゆず。
(無神経な人たちが多すぎる。
神経がどんどんすり減らされていく……)
そして、ゆずは悩んだ結果、退職届を提出したのです。
突然のことに驚いた部長は、理由を尋ねてきました。
「不妊治療が原因で……!?」
ゆずは「いいえ」と答えると、
部長は「辞める必要ないじゃない」と返しました。
「治療だってお金がかかるのよね?
そう簡単に辞めて経済的に大丈夫なのかしら?」
「私が辞める理由は……部長のような方々と、
この先もずっと働いていくのがつらいからです」
部長の質問に対して、ゆずはハッキリとそう伝えたのでした。
後輩や先輩から言われた言葉が決定打となり、部長に退職届を提出したゆずさん。ゆずさん自身の気持ちがしんどいのであれば、思い切って職場を辞めてしまうというのは1つの手段だなと思いました。辞める理由について、部長にはかなりハッキリと伝えていたので、穏便に辞められるのかどうかが気になってしまいましたが、この際なので思っていることをちゃんと伝えて、無事に退職できるといいですね。
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