キョロキョロしている男性
ある日のこと、私は休日出勤のため朝から電車に乗っていました。音楽を聴きながら電車内を眺めていたところ、高齢男性がキョロキョロと周囲を見ています。
「どうしたのかな?」と思っていると、助けを求めるような顔をした男性と目が合いました。そして彼は、前に立っている女の子をしきりに見るのです。男性の視線を追うようにその子を見ると、困っている意味がわかりました。その子の短パンのうしろ部分が、経血で汚れていたのです。
女の子に声をかけると…
私は無言で男性に向かって頷きました。とはいえ「電車内で汚れを指摘されるのは恥ずかしいよなぁ」と思っていると、私が降りる駅で女の子も下車。駅のホームで思い切って彼女に「経血が漏れているかも」と声をかけました。
彼女はとても恥ずかしがっていて「余計なお世話だったかな」と一瞬後悔しましたが、「今からバイトの面接だったので助かりました。ありがとうございます」と言って去って行ったのでした。
知らない人に経血汚れの指摘をするのは勇気がいることだと、身をもって感じた出来事です。ただ、もし私が声をかけずそのままバイトの面接に行ってしまった場合を考えると、「やっぱり声をかけてよかった」と思うのでした。
著者:大野肉美/40代女性・2015年、2019年生まれの女の子のアラフォー母。育児の傍ら在宅ワークをおこなう。趣味はK-POPや音楽活動。日常生活のクスっと笑えるエピソードを読んだり聞いたりするのが大好き。モットーは「一日一笑」。
作画/まっふ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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