髪を寄付して社会貢献がしたい!
私の髪は子どものころから軽めのクセがあり、毛先がはねやすいのであまり好きではありませんでした。また、傷みやすいので、髪を伸ばしたとしてもいつもボブヘア止まりでした。
そんな髪にコンプレックスのある私でしたが、ある日、テレビの特集で「ヘアドネーション」に出合いました。ヘアドネーションとは、小児がんや先天性の脱毛症、不慮の事故などで頭髪を失った子どものために、寄付された髪の毛でウィッグを作り無償で提供する活動のこと。
特集では、小さな男の子が髪を寄付する話が取り上げられていました。ご両親は友だちにからかわれるという理由から髪を伸ばすことに反対でしたが、男の子は、「誰かのために」という強い意思で3年間、髪を伸ばし続けたのでした。この特集を見て私は感銘を受けました。そして自分も髪で社会貢献したいと、髪を伸ばすことにしました。
寄付するためには、髪を31cm以上伸ばさなければなりません。ショートヘアのウィッグでも31cmはないと作れないからです。私は今まで髪をそれほど長く伸ばしたことがなく、クセもあるので少し心配でしたが、社会貢献したい気持ちのほうが大きく、髪を伸ばし始めました。
年齢とともに悩みの増えた髪でも伸ばしたい
とはいえ、40代に入った私は少しずつ髪の変化を感じ始めていました。また、もともと細くて毛先が傷んだ状態ではありましたが、抜け毛が増えてきたことや髪のツヤがなくなってきたことを実感していました。また、年齢には勝てないようで、白髪もちらほら。
そこで、友人のすすめもあり、長く伸ばすにあたってまずはヘナで髪を染めることにしました。ヘナでは植物草を使って髪を染めます。頭皮に染みることもなく、私には合っているようです。そして、他には何も特別なヘアケアをしていなかったのですが、ヘナを5回くらいしたころから髪にツヤが戻ってきている感じがしました。髪に少しでも良い変化があると、髪を伸ばす意欲も高まります。せっかくなので、髪をいたわりつつ伸ばしていこうと思いました。
一方、髪を伸ばしている間、今までになかった苦労もありました。抜け毛で長い髪が床に落ちているとすごく気になるのです。おかげで、掃除の回数が増えました。また、長い髪の扱いに慣れていないので、長くなってくると寝るときに自分の髪が邪魔で寝返りがしづらいと感じることもありました。
初めての髪の寄付は簡単に終了!
ボブヘアからスタートして2年とちょっと。やっとウィッグとして提供できる髪の長さ31cm以上に到達しました。いつも気になっていた髪の毛のクセは、髪の重みが増したおかげなのかヘナのおかげなのかわかりませんが、意外にもあまり気にならずに過ごせました。2年以上美容院に通わずに髪を伸ばし続けましたが、薬剤でのカラーリングや縮毛矯正を休んでいたことで髪の傷みも最小限に抑えられた気がします。
久しぶりに美容院を予約し、バッサリと切っていただきました。私の場合は、行きつけの美容院が寄付する髪のまとめ方などに詳しかったのでお任せできました。行きつけの美容院でできない場合は、協賛している美容院が全国にあるのでネットで調べて予約し、切っていただいても良いようです。
切った髪はきれいに梱包し、ボランティア団体に送りました。私はボランティア団体の一つ「Japan Hair Donation & Charity」に寄付しました。ホームページでは髪を送る場合の詳しい説明や協賛されている美容院なども簡単に検索できるようになっているので、初めての私でも準備から送付までスムーズにできました。
まとめ
今はショートヘアになった髪を満喫しています。頭がすごく軽くなったこと、髪を乾かす時間が3分の1に短縮されたこと、ヘナで毛染めする時間も半分以下になり、正直快適すぎてまた髪を伸ばせるか自信がありません。時々寂しく感じるのは冷たい風が吹いたとき、ゾクッと寒さを感じることくらいです。
毛髪にクセがあり、毛量も年齢とともに少なくなっていくばかりで自信がなかった私ですが、ボランティア団体のホームページにクセ毛や白髪があっても、毛量が少なくても大丈夫と書かれていたことが救いでした。44歳になっても社会貢献ができたことは大切な経験になりました。次は、どんな社会貢献ができるかを楽しんで調べています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:横田 三波/40代女性。根っからのミーハー心で、これから迎える更年期もポジティブに過ごしたい。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています
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