初めて法事に参列した2歳の次男がまさかの暴走!?
祖母の三回忌は、実家に檀那寺の住職を招き、お経をあげてもらいました。参列者は家族と近い親戚だけの十数人ほどです。長男と次男には「お坊さんが来て、お経をあげるんだよ」と伝えてみたのですが、次男は初めてのことなのでキョトン顔。
「こうやって座って手を合わせて、南無南無ってお祈りするんだよ」と伝え直すと、「わかった!」と元気の良い返事をしてくれました。子どもたちが退屈してじっとしていられないときは席を外そうと思っていたのですが、2人とも周りの大人のマネをして、私の隣でおとなしく座ってくれました。
ところが、読経が始まると、予想外のことが……!
住職の読む経が「南無阿弥陀仏」にくると、次男が「なむなむ!」と合いの手を入れてきたのです。
「南~無~」
「なむなむ!」
「南~無~」
「なむなむ!」
と、妙にリズム良く合いの手が入ってきます。私は慌てて、「言わなくていいんだよ」と小声で次男に伝えてみても、なぜダメなのかがうまく伝えられず、次男の合いの手が止まりません。
聞こえてしまった周りの大人が肩を震わせて笑うのを我慢しているのが見えましたが、どうすることもできませんでした。次男を部屋から連れ出そうとしましたが、経験したことのない雰囲気と「なむなむ」が楽しくなったのか抵抗してくる始末。
とうとう住職の読経が、笑いをこらえる震えた声に……。どうなることかと思いましたが、その後なんとか無事に三回忌を終えることができました。
このときは身内だけの集まりだったことと、住職とも長い付き合いの顔なじみだったので助かりました。終わったときには、周囲から「笑いをこらえるのが大変だった」と言われただけで済んだのですが、子どもの予想外の行動に顔から火がでる体験となりました。
著者:秋本かなこ/30代女性。2019年生まれと2021年生まれの兄弟のママ。元気な兄弟とパワフルな毎日を過ごしている。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)