濃厚な脂の旨みを楽しめる【豚バラ】
あばら骨の周りにあり、濃厚な脂の甘みを感じられる豚バラ。韓国料理のサムギョプサルで使われているのが、この部位にあたります。
カロリーは豚肉の中で1番高く、100gあたり366kcal。
赤身と脂身が3層になっていることから「三枚肉」とも呼ばれ、やわらかい口当たりが特徴です。
豚バラに限らず「スライス」「薄切り肉」と表記されているものは、同じ大きさ、厚さでパックに並べられています。
サイズが整っているため、料理全体の見た目が揃いやすいのがメリット。盛り付けたときに見栄えが良くなるので、きれいに仕上げたい時にぴったりです。
おすすめの食べ方【豚バラ】
濃厚な旨みを楽しめる豚バラは、鍋料理や炒め物に向いています。
にんじんやいんげんを巻いて焼いたり、豚キムチにしたり、豚汁に入れたりと使い方はいろいろ。
焼くと脂身がカリッとするので、お好み焼きに使うのもおすすめです。
カロリーを少しでも抑えたい方は調理前にサッと湯通しして脂を落とすか、サラダ油を使わず豚バラの脂を利用して焼くと良いですよ。
包丁&まな板いらず!お手頃な【豚こま】
精肉店やスーパーでは、大きな肉の塊を部位ごとに切り出して販売しています。このときに出た切れ端を集めたものが「豚こま(こま切れ肉)」。
肩肉、ロース、モモ、バラ肉など、さまざまな部位が混ざっています。どの部位がどれだけの割合で入っているのかわからないので、カロリーは未知数。
ダイエット中の人は、脂身の部分が少ないものを選ぶといいでしょう。
おすすめの食べ方【豚こま】
カレーや焼きそば、肉じゃがなど、部位を問わない料理に使うのがおすすめ。
まな板と包丁いらずで火の通りも早いので、豚こまなら調理時間を短縮できますよ。
好みの部位を選べる【切り落とし】
切り落としは特定の部位の切れ端を集めたもので、「もも切り落とし」や「肩ロース切り落とし」というラベルが貼られているのが一般的です。
カロリーは部位によって大きく変わり、バラ肉が一番高く、肩ロース、肩、モモ、ヒレの順に低くなります。
豚こまと同様に、こってりした味わいが好きな方は脂身が多いもの、さっぱりした味わいが好きな人は赤身が多いものを選びましょう。
おすすめの食べ方【切り落とし】
好きな部位を選べる切り落としは、厚みが均一でサイズは豚こまよりも大きめ。
そのためしゃぶしゃぶや生姜焼き、豚丼など、肉が主役となる料理に向いています。
【豚バラ】【豚こま】【切り落とし】お値段を比較してみた!
スーパーで同じブランド豚のバラ薄切り、切り落とし、豚こまを買って100gあたりの値段を比較してみました。
- 豚肉肩ロース切り落とし…288円
- 豚肉バラ薄切り…268円
- 豚肉こま切れ…158円
切り落としが1番高いという結果に!きれいにカットされている薄切りの方が高いと思っていたので、ちょっと意外です。
ただ、近所のスーパーを何軒か周って調査したところ、薄切りと切り落としは同じ値段のところがほとんどでした。
どのお店でもダントツで安かったのがこま切れ。節約したいときは大助かりですね。
【Q&A】「豚バラ」の代わりに「豚こま」や「切り落とし」は使える?
炒め物や煮物などに使うのであれば、バラ肉の切り落としか、脂身が多めの豚こまで代用できます。
ただし、大きさや厚みがバラバラなので、野菜を巻くレシピに使うのは難しいかもしれません。
料理によって使い分けよう!
脂の甘みを楽しみたいときは【豚バラ】、とにかく安く手軽に済ませたいなら【豚こま】、特定の部位を選びたいときは【切り落とし】。
それぞれの特徴を覚えて、日々の料理に役立てましょう!