熱しやすく冷めやすい義兄
ところが、あるとき私は気付いたのです。義兄の「好き」の炎は、燃え上がるのも早ければ、消えるのもまた早いということに。
ある日、義兄が嬉々として昔のマンガ本のコレクションを見せてくれました。私はマンガには詳しくないのですが、義兄は目を輝かせて、それぞれのマンガの歴史や希少価値について語り始めました。聞いているうちに、その情熱に圧倒され、私も少しだけマンガの世界に興味が湧いたのを覚えています。
すぐに他の物に目移り
しかし数カ月後、義兄の興味はレトロな家具に移っていました。今度は、大規模フリーマーケットで見つけたという年代物の椅子やテーブルについて熱弁されました。マンガ本のことはすっかり忘れてしまったかのようでした。
そしてまた数カ月後には香水、その次は人形……と、義兄の「好き」は目まぐるしく変わっていきました。
処理をするのは…私!?
そして、私が一番困るのが、義兄がコレクションに飽きた後の処理です。「これ、もういらないから、燃えないゴミの日にステーションまで運ぶの手伝ってくれないか?」と気軽に頼まれるのです。大量のマンガ本や、大きな家具をひとりで運ぶのは大変なので、私も手伝わざるを得ません。
正直なところ、「自分で集めたものを、なぜ人に捨てさせるんだろう?」とモヤモヤします。せっかく集めたコレクションも、お金ももったいないなぁと思うのですが、義兄にはなかなか伝わりません。趣味は人それぞれですし、私が口出しする権利はないのかもしれません。
まとめ
大量の「好きの残骸」を前にすると、何とも言えない気持ちになります。いつか、義兄の「好き」が長く続くものに出合えるといいな、と思っています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:山本まり/40代女性・主婦
イラスト/マキノ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年10月)
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