ある日、サチが息子のユウを迎えに行くと、マイが「今週末ユウくんを沖縄旅行に一緒に連れて行っていい?」と聞いてきました。あ然としたサチは、「夫に聞いてから返事をする」と答えるにとどめました。
その夜、夫のアドバイスに従って断りのメッセージをマイに送ったサチ。その日のうちに既読はつきませんでした。しかし、翌日、不快感を隠そうともせず、「うちの子めっちゃ楽しみにしてたのに」「ちょっとお高いホテルを予約したのに」と言ってきたマイ。
なんとかその場を穏便に切り抜けようとしたサチに対し、マイは理不尽にもホテルのキャンセル料金をサチに要求してきたのです。
しかし、サチの顔色を見て、突然マイは「ごめんごめん!今回はこっちでなんとかしちゃうね!」と手のひらを返しました。
そして、ユウの誕生日当日――。
映画のチケットやおもちゃのプレゼントに喜ぶユウ。しかし、そんな幸せな時間は長くは続きませんでした。なぜかマイとマイの息子のトシが映画館に現れたのです。
さらに事態はサチの思いもよらない展開になって――!?
息子の誕生日に現れたママ友親子
家から遠くの映画館に来ていたサチ一家。しかし、そこに息子のトシを連れたマイが現れたのです。
マイが「例の人」であることを、夫に伝えたサチ。何も知らない素振りで夫が挨拶をすると、マイは「安月給でもがんばってるんだってサチちゃんが褒めてましたよ!」と神経を逆なでするようなことを言うのでした。
そして、マイはトシに「せっかくだからユウくんたちと一緒に映画を観よっか?」と提案。仲良しのユウとトシは大喜びしますが、サチはあまり乗り気にはなれないのでした。
さらに、マイは「今日はどこのホテルに泊まるの?」とサチに質問してきました。予約なんて取っていなかったサチは答えに詰まります。そこに救いの手を差し伸べたのは夫。「映画観た後に作戦会議しような!それまで内緒にするつもりだったのにな~」と言ってくれたのです。
そろそろ映画の上映時間。「サチちゃんたちのとなりに私たちも座席取ったよ!」「3人横並びで埋まってる場所が1つしかなかったからすーぐわかっちゃった!」と言ったマイ。ユウの隣に座りたがるトシに「大丈夫よ~、ユウくんと仲良く座ろうね~」と声をかけるマイを見て、家族水入らずでユウの誕生日を祝いたかったサチはどんよりとした気持ちになるのでした。
◇ ◇ ◇
5歳の子どもたちの話から、サチたちが向かった映画館を割り出したマイ。子どもたちが楽しそうにおしゃべりしてる様子はほほえましいものですが、サチは家族水入らずで過ごしかった様子です。わが子の誕生日は特別な日。相手の気持ちや都合を、いつも以上に配慮するよう心がけたいですね。