特に、私の周りでは根も葉もない噂が流され、知らないママたちが私を見て小声でヒソヒソと話すので、いつもうんざりしていました。
陰口から守ってくれるママ友2人
それでも、A子とB美だけはいつも明るく接してくれ、「また変な噂してるの!? この人は、子育てをお手伝いさんに丸投げして不倫するような人じゃないわよ!」「ホストに大金を使い込んだりもしていないわよ!」と大声で噂を否定してくれます。
そして、「気晴らしにランチでも行きましょ! いつでも話を聞いてあげるわよ」と声をかけてくれます。私は彼女たちの言葉に励まされ、噂を気にしないよう心がけていました。
信じていたのに
ある日、いつもより早く保育園へお迎えに行くと、A子とB美が立ち話をしているのが見えました。近づくと、なんと彼女たちが私の悪口を言っているのを聞いてしまったのです。
「こっちから話しかけたりランチまで誘ってやってんのに、『奢らせてください!』って言えないのかしら!?」「旦那さん、医者でしょ? お金持ちなのにケチよね」という耳を疑うような言葉が聞こえてきました。ショックで言葉を失いましたが、彼女たちが噂の出所だとを確信しました。
ママ友の反論に唖然
私はついに堪えきれず、「なんで悪口を言うの!?」と問いただしました。2人は私が話を聞いていたことに驚き、しばらくは口ごもっていましたが、すぐに「あなたが奢ってくれないからでしょ!?」と言い返してきました。
わが家は確かに裕福ではありますが、だからと言って保育園のママ友に奢るべきという考えはまったく理解ができません。「奢らないからひどい噂を流したの?」と聞くと、「そ、そうよ!」と認めました。
主犯2人は顔面蒼白に
私は「たとえお金があっても、あなたたちに使うお金はありません」ときっぱり伝えました。彼女たちは顔を真っ赤にして怒りましたが、その瞬間、2人は周りにいた他のママたちが話を聞いていたことに気付き、顔面蒼白になりました。
他のママたちは「え、全部2人が嘘の噂を流していたってこと?」「お金が目的なんてひどい……」とザワザワ。これまで噂に振り回されていたことを私に謝罪し、場の空気が一変しました。
誤解が解けて……
その後、他のママたちがA子とB美に詰め寄り、2人は私に謝罪しました。このことは彼女たちの夫にも伝わり、厳しく叱られたそうです。2人は園で浮いた存在となり、ママたちから距離を置かれるように。私への奇妙な噂がなくなり、ようやく保育園での生活が穏やかになりました。
人の価値を職業で決めつけたり、お金持ちだからといって奢るべきだと期待するのは全くもって言語道断です。本当の友情はお金の関係で築かれるものではなく、お互いの思いやりと理解が大切だと思います。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。