ドロっとした経血を見て…
私が初潮を迎えたのは小学校6年生のとき。慣れないことばかりで戸惑っていたある日、誰にも言えない経血の悩みに襲われました。
学校でナプキンを替えようとトイレに行くと、ドロっとした経血の塊がナプキンに付いていたのです。当時の私は経血の塊がまるで赤ちゃんのように見え、妊娠の可能性はないにもかかわらず「これは赤ちゃん?」「私、流産した?」と顔面蒼白に。親しい友だちにも母親にも怖くて打ち明けられず、真剣に悩んでいたのです。
保健の先生に相談
そんな私に寄り添ってくれたのは、保健室の先生でした。もともと貧血気味だった私はめまいがすることが多々あり、保健室は駆け込み寺的な存在。
そこで思い切って、経血の塊のことを先生に相談してみたのです。すると先生は、「赤ちゃんじゃなくて、ただの経血の塊だから心配することはないよ。ただ、あまりにも量が多い場合は病院に行ってね」とのこと。あのときの安堵感は、一生忘れないと思います。
今はインターネットでなんでも調べられる時代になりましたが、当時は携帯もパソコンも気軽に使える時代ではなかったので、ひとりで悩みを抱えてしまって本当に苦しかったです。生理についてやさしく教えてくれた先生に対しては、今でも感謝しています。
著者:浦部さくら/50代女性・子育てが一段落したアラフィフ。若いころから鉄欠乏症に悩まされ続けてきたことがきっかけでちょっとした健康オタクに。結婚、出産、育児、健康など経験してきたことや興味のあることなどを突き止めたレポートを執筆中。
作画:まっふ
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年9月)
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