夫は入籍後すぐに会社を辞めてしまい、家でゴロゴロと過ごす毎日。掃除や洗濯、料理をしてくれるわけでもなく、自堕落な生活をしていました。
彼の変わり果てた様子に不安を感じて仕事を探すよう促すと、「うるさっ……出かけてくるわ」と言い残し、いつも逃げるようにパチンコへ行ってしまいます。
夫に呼ばれて向かった先は
そんな生活が数カ月続いたある日、夫から「今実家に居るんだけど、ちょっと用があるから来てくれよ」と電話がありました。結婚前に義両親に会ったことはありましたが、その時の冷たい態度が忘れられず、内心嫌々ながらも夫の実家へ向かいました。
夫はニヤニヤしながら玄関を開けて、「たまには夫の実家に顔出すくらいしろよ。お前一応嫁だろ?」と迎え入れました。
義実家でまさかの「フル無視」
義両親に挨拶をすると、なんと2人とも私を無視! さらに、「変な声がするわね」「テレビじゃないか?」と言いながら、夫と3人で私の反応を楽しんでいるようでした。
夫に「呼んでおいて、どういうこと?」と聞くと「お前が家で俺に口うるさいって話をしたら、母さんと父さんが嫁いびりしてみたいって言うからさ~」と笑って言うのです。
義両親は私に夫をもっと大切にしろと説教し、夫は「あ〜俺、嫁ガチャ外したわ〜。最悪」と言い放ちました。
怒りを抑え、私は謝罪し、「お詫びのしるしとして、今度うちの実家に来ていただいてご馳走したいのですが……」と実家への招待を伝えると、3人は嬉しそうににやつき承諾。翌週、私の実家に来ることになりました。
同じ方法で夫と義両親を返り討ち
私はあらかじめ両親にすべてを話しました。両親は私への嫌がらせを聞いて大激怒し、協力してくれることに。
招待当日、私の実家が近づくにつれて豪邸であることを知ると、義両親と夫の態度は一変。愛想笑いを浮かべて両親や祖父母に話しかけるも、家族は彼らを完全に無視しました。
私はこれまでの夫や義両親の態度に我慢の限界がきたことを伝え、離婚届を夫に突きつけました。
両親は「おたくの息子さん、仕事もしないで一日中ゴロゴロしているそうですね」「先日は娘を呼びつけて、家族で無視して楽しんでいたとか。悪趣味だこと……!」と言います。義両親は「いや~その……こ、これは誤解で……」と動揺するばかり。「大切な娘ですので、金輪際関わらないでください」と、夫と義両親を一喝し、彼らを追い払いました。
離婚へ
家族の助けもあり、離婚はすんなりと成立しました。今回の結婚は苦い経験となってしまいましたが、大切な家族との絆を再確認することができた、価値のある時間だったと思います。
今回の経験を経て、私はこれからは自分のことや家族をもっと大切にし、前向きに暮らしていくことを決心しました。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。