アプリでの予約管理が最重要なテーマパーク
普段激務な夫は土日の休みも保障されていないのですが、その日は娘の8歳の誕生日ということで休暇を確保しテーマパークへ。そこはさまざまな職業を体験できる人気のスポットで、体験するのは子どもだけ、大人はコーナー外で見守ります。
しかし、専用アプリで常に希望のお仕事体験の混雑状況をチェックし、タイミング良く予約を入れなければいけません。この管理がパークでの充実度を左右する最重要タスクです。
夫と役割分担したはずなのに…!?
本来そういったアプリ操作は夫のほうが得意なのですが、初来館の夫より、1度来館経験のある私のほうがアプリ操作に多少慣れていたので、小2組は私が担当することに。3歳の息子はまだ親と離れて体験を楽しめないため、夫が面倒を見ることになりました。
しかし、娘たちが最初のお仕事体験をしているのを場外で見守っている私のところへ、館内を散歩していたはずの夫と息子がやってきたのです。
「ごめん、ちょっと電話がきてさ……仕事しなきゃ」
夫は衝撃の言葉を放つと、私に有無を言わさず近くのフリースペースへ行き、パソコンを取り出したのです。
パソコンを開き仕事を始めた夫にあぜん
それから退館するまで、常に見張っていないとすぐに迷子になる息子の相手をしながら、友だちとのお出かけでハイテンションになり、急き立ててくる娘たちのためにアプリ操作をする、地獄のワンオペ対応をおこなう羽目になりました。
その後は、私が息子に気をとられているうちに希望のお仕事体験の予約が埋まってしまった娘たちに愚痴を言われたり、アプリ操作している間に人混みに姿を消した弟をヒヤヒヤしながら追いかけたり……私には散々な1日でした。
普段から家族旅行にも度々パソコンを持っていく夫。これまでは大目に見ていたため、今回も特別なこととは思わなかったようで夫からは謝罪もありませんでした。しかし、今回を機に、ちゃんと段取りをつければプライベートな時間に持ち込まなくて済む仕事なのに、休日に穴をあけられるのはとても迷惑であるとはっきり伝えました。そして家族の行事にはパソコン持参禁止のルールが追加され、夫は仕事を調整することへの意識を高めるようになりました。
著者:澤崎 凪/40代女性。長女2014年生まれ、長男2019年生まれの母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。その他、アパレル、地域情報関連記事も執筆中。
作画:おはな
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)