『マツコの知らない世界』で紹介された浅草『水口食堂』
訪問したのは、地下鉄銀座線「浅草駅」「田原町駅」から徒歩約7分の場所にある『水口食堂』。
創業70年の老舗の定食屋さんで人気芸人・ナイツの塙さんも自身のYouTubeで「浅草芸人がガチで通う」と紹介していました。
それもそのはず、浅草演芸ホールがすぐ近くにあるんです。きっと、出番のある数々の芸人さんのお腹を満たしてきたのでしょう。
老舗特有の店構えには、どこか風格がただよっていました。
近くを通っていたカップルが「ねぇ!ここ絶対おいしいよ!」と話していたのもよくわかります。
店内は1階席と2階席があり広々。1階は真ん中に長テーブル、周りにもたくさんのテーブル席があります。
壁にかけられた大きな液晶テレビでは、野球中継が流れていました。
平日の昼前にはすでに、瓶ビールや冷酒で1杯始めている方々もちらほら。「あれ?こんにちは」「今日は休み?」などと言葉を交わす常連さんたち。
これぞ、浅草。下町の空気感がありますね。初めて訪れたのにも関わらず、不思議と落ち着く雰囲気です。
驚いたのは、充実した品揃え。なんと100種類以上の品があるんです!
メニューの裏表にびっしりと記載があるほか、壁にもオススメが書かれたボードがありました。
この日は『マツコの知らない世界』で、マツコさんも豪快かつ美味しそうに食べていた「手作りコロッケ定食(850円 税込)」を注文。
毎朝、お店でじゃがいもを蒸かしてから作っているそうですよ。
【実食】やさしさ染み渡る「コロッケ定食」
注文してすぐに漬物、タコとわかめの酢の物が入った小皿が運ばれてきました。
わかめの下には、小刻みにされたタコがたくさん隠れていて、これだけでもよいつまみになりそうです。
しかし、まだ仕事が残っていたため、アルコールは泣く泣く我慢(クゥ〜)。
数分後、豪華な定食が到着しました。決して派手ではありませんが、懐かしさがありうまいと確信する眺め。
付け合わせのカットオレンジがいい味を出していますね。
ご飯は「並」でお願いしたのですが、結構量があったのであまり食べない方は「小(-50円)」を頼んだほうがよいかもしれません。
コロッケはもちろん揚げたてで、やや粗いパン粉がサクサクした食感を演出しています。
香ばしい衣のなかから出てきたのは、やわらかく、とろっとしたじゃがいも。やさしい甘みが感じられました。
ひき肉の油が全体に染みていて、コクでその存在感を知らしめます。余計なものが一切使われていない、手作りのおいしさ。
揚げ物なのに重たさを感じさせず、次々と食べ進められる仕上がりです。
コロッケにからしをつけたのは初めてだったのですが、甘みのなかにピリッとしたアクセントが生まれ、クセになる味でしたよ。
一緒に添えられたシャキシャキのキャベツと一緒に食べると、口の中がリフレッシュされ、また新たな一口が楽しめます。
そして、最後はお味噌汁。深い香りと濃い出汁が、体を強制的にオフモードにしてくれます。これは毎日飲みたい味わいです。
コロッケ、ごはん、キャベツ、小皿、味噌汁。どれも丁寧に作られているのが伝わってきました。
もし、私が学生だったら、迷わず水口食堂の近くに下宿するでしょう。いや、今でも近所に住みたい!
次回は常連さんたちのように、お酒と一緒に水口食堂の味を堪能したいと思います。
浅草の水口食堂へ行ってみて
お腹も心も満たされ、ふと周りを見渡すと、いつの間にか店内はさらに賑やかになっていました。
下町らしい温かい雰囲気が残る、水口食堂。浅草に来たら、ぜひ行ってみてください。一度行ったら、胃袋を掴まれますよ!
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