こんにちは。助産院ばぶばぶのHISAKOです。日本では昔から、家族は「川」の字になって眠るのが当たり前の風景でした。子どもとママはいつも寄り添いながら一緒に眠るのが一般的でした。
寝るときは添い寝? それとも別々?
ママが隣で密着して添い乳をしてくれる状況は、呼吸、体温、鼓動、そしておっぱいにより、「安心して眠っていいんだよ」のサインが自然に赤ちゃんに送られ、落ち着きを取り戻し、再び深い眠りに入っていくことができます。
その一方で、「添い乳をすることで赤ちゃんの睡眠の質が落ち、依存心を植え付けてしまう」「早くから自立する子に育てるためには添い乳はすべきではない」という考え方があります。最近は「ねんねトレーニング」が流行っていて、赤ちゃん時代から自立を促すため、夜中にぐっすりと眠ってくれるようになるため、添い乳はおろか赤ちゃんとママが別々に眠るという育児法も紹介されています。
小さめ赤ちゃんは添い乳がいい理由
それが悪いとは思いませんが、「川の字」が物語るように、昔から体重の増えがゆっくりの赤ちゃんには「ママのお布団に連れてきておっぱいを与えましょう」という指導がされてきました。
添い乳をしていると赤ちゃんがよく育つということを、昔の人たちは実践で感じていたのかもしれません。親子のつながりをしっかりと感じられるよう手助けしてくれる1つの方法が、寝かしつけのおっぱいです。両者の睡眠サイクルは同調していて、体内時計が互いに共鳴し合い、夜中の子どものお世話を半分眠った状態で無意識に全部できる……。生物学的に、ママはそんな力を持っています。
添い乳で親子の絆は深まる
添い乳をすれば、ママからは「オキシトシン」というリラックスホルモンが分泌されます。そのホルモンは、母乳分泌量を増やしてくれる作用と、心をほっこりと鎮め、質のいい眠りに誘導してくれることが科学的にも立証されています。寝かせるときには赤ちゃんに密着し、たくさんおっぱいを飲ませること、添い乳をすることで親子の絆はぐんと深くなります。
家族みんなで寄り添って眠ることの意味。添い乳が家族に及ぼす健康へのポジティブな影響。今一度、考えてみてくださいね。