※コロナ禍前の体験談です。
普段焦ることのない夫が…
妊娠40週と4日の早朝、お産は突然始まりました。 まだ夜明け前で外も暗いころ、生理痛のような痛みがやって来ました。もしかしたら……と思い、次は起きたまま時間を計ってみると10分間隔で痛みが来ていました。 産院に連絡をしたら、すぐに来てくださいとのこと。
普段、焦ることなどない夫は、「陣痛が来たかも」という言葉に起こされ、明らかに慌てている様子が垣間見えました。私はまだ冷静だったので、入院準備を済ませて、急いで産院へと向かいました。ここでも夫は慌てており、見事に道を間違えていました。
意外と腰のさすり方がじょうずだった夫
産院に到着したときはまだまだ歩けるくらいの痛みでしたが、陣痛が来ているので、そのまま入院する事になりました。さすが1人目の出産に立ち会っていない夫は、ここでも見事な慌てっぷり。今度は携帯電話を自宅に忘れたということで、自宅にとんぼ返りしました。
ひとりで夫を待っている間に陣痛の痛みも増して来て、テニスボールをお尻に挟んであぐらをかいて、ひたすら痛みに耐えていました。夫が戻ってきたころ、助産師さんに「順調におなかの張りも来ているので、動けなくなる前に分娩室に移動しておきましょう」と言われました。
分娩室に移動して間もなく、強い陣痛の波が短い間隔でやって来て、夫と助産師さんに、代わる代わるテニスボールでお尻に圧をかけてもらいました。夫の腰のさすり方が意外とじょうすだったのが印象的でした。しかし、強い痛みが来るたびに、思わずウーーっという唸り声が漏れてしまったのですが、夫が一瞬、その声を聞いて笑ったのを私は見逃しませんでした。ちなみにこのときのことを、私は後で散々責めたのですが、私も自分の声を思い出して夫と2人で笑ってしまいました。
夫に立ち会ってもらえて本当に心強かった!
痛みがピークに達したころ、先生や助産師さんが次々と分娩室に入ってきました。「え?なんで?」と思っている間に、横向きだった体勢をあお向けにかえるよう指示されて、臨戦態勢に。思わず助産師さんに「子宮口、今何cmですか?」と聞くと、「もう全開大ですよ!」と言われ驚きました。
助産師さんに陣痛に合わせていきむようを言われれて、強い痛みと共に、グーーッといきみました。途中、赤ちゃんの心拍が急に落ちてきたので、私も必死で深呼吸をして、赤ちゃんにたくさんの酸素を送ろうと頑張りました。そして、とてつもなく強い陣痛の波に合わせて、3回程いきんだところで、ニュルンとした感覚が。その感覚のあと、かわいいかわいい赤ちゃんが生まれ、私も夫も元気に泣く赤ちゃんを見て、自然と笑みが溢れました。
病院到着から2時間半。あまりの早さに自分でも驚きました。1人目のお産は、初めてのことでいろいろな不安もあったし、微弱陣痛で時間も長かったし、陣痛中もひとりだったので、正直しんどかったです。 今回のお産は、2人目ということで、痛みを知っている分、痛みの怖さが蘇りましたが、夫に立ち会ってもらえたので本当に心強かったです。
今回のお産で、新しい家族を迎える瞬間を夫と共に迎えることができました。また、あとから笑えるエピソードや感動を共有でき、かけがえのない思い出を夫と作ることができてよかったです。
監修/助産師REIKO
イラストレーター/まっふ
著者:大島 みな
4歳、0歳の二児の母。現在は専業主婦で、2人の男の子の育児に日々奮闘中。
※本記事の内容は、必ずしもすべての状況にあてはまるとは限りません。必要に応じて医師や専門家に相談するなど、ご自身の責任と判断によって適切なご対応をお願いいたします。
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