久しぶりの友だちとのランチ
ある日の土曜日のこと、私は女友だちとランチに出かけました。久々の再会だったので話は大盛り上がり。お互いの近況や思い出話で笑い合い、楽しいひとときを過ごし、時間はあっという間に過ぎていきました。
食事が終わったころ、友だちが「トイレに行ってくるね」と言い席を立ちました。しばらくして、友だちが帰ってくると、少し困った様子。
いつも明るい彼女が少し焦ったような顔をしていたので、何かあったのかと私は心配になりました。
予想外のトラブルに直面
友だちの異変が気になった私は、どうしたのかと尋ねると、「実は生理になってしまったのに、ナプキンを持っていなかったの……」と少し申し訳なさそうに打ち明けてくれました。
私も何度か経験があることなので、彼女の状況に共感しつつ「ナプキン持っているから、貸してあげるよ」と声をかけました。私は普段からかばんの中に予備のナプキンを常備しており、このとき「誰かの役に立てた!」と少しうれしい気持ちもありました。
しかし、いざポーチを開けてみると、思わぬ状況に気づかされることになりました。
恥ずかしいけれど、助けたい気持ち
なんと、ポーチの中のナプキンが、ぐちゃぐちゃになっていたのです。新しいナプキンを雑に補充していたせいか、普段から持ち歩いていたせいか、包装紙はなんとしわくちゃ状態……。
「どうしよう……。こんなぐちゃぐちゃなナプキンを渡されたら、嫌かも……」。そう思った私は、ナプキンがなかったことにして「ごめん、ナプキン、やっぱり持っていなかった」と言おうか迷いました。
しかし、友だちはナプキンがなくて困っています。
この状態で友だちに渡すのは少し恥ずかしいと思いつつも、今、ナプキンを必要としている彼女を前に、ためらう気持ちを押しのけて「ぐちゃぐちゃでごめん、これならあるけれど」と差し出しました。
彼女は一瞬驚いた表情を見せながらも「ありがとう! 助かった!」と受け取ってくれ、私はホッとしました。
友だちの助けになれたことはうれしかったですが、少し気まずい気持ちもありました。今回と同じ場面があれば安心して渡せるよう、ポーチの大きさを見直してみる、持ち歩く際は気をつけるなど、きれいに保管しなきゃな……と心に誓いました。
著者:nanoka22/社会人として約10年働いたのち、現在は2児の30代ママ。収入源を複数化し、働く時間と場所を問わない働き方を模索中。コンテンツクリエイターとして、自身の経験をもとにした体験談や考えを執筆している。
イラスト:おんたま
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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