突然流産の危機に
妊娠5カ月のときの話です。私は呑気に診察の順番を待っていました。
しかし、診察が始まると、穏やかだった先生の顔がみるみる青ざめ、「大変! 赤ちゃんが出てきている!」と大きな声で言ったのです。他の診察室から3人の先生がかけつけ、一瞬にして張り詰めた空気が流れました。
絶望の中、泣くことしかできない私
内診台では一瞬の出来事で状況が私は理解できませんでしたが、診察室に移動し、詳しい説明を聞くことに。そして、「お母さん、落ち着いて聞いてください」と先生がゆっくり話し始め、切迫流産と診断を受けました。
そのまま入院することになり、流産を防ぐための手術を受けることになりましたが、難しい手術で、「残念だけど難しいかもしれない」と先生から言われました。そのため、「流産してしまうかもしれない」という不安で押しつぶされそうになり、私は泣くことしかできませんでした。
実母が起こした奇跡
妊婦健診後はいつも母に結果を報告していたので、私は入院後に病室で、流産する可能性が高いことを報告しました。10分後に届いた母からの返信には、「絶対に助かるよ。大丈夫」との文字が。
入院した日の夜の電話でも、母は何も聞かずただ私の話を静かに聞いてくれ、「大丈夫。絶対に大丈夫」と断言していました。あまりに母が言い切ったので、私も大丈夫かもしれないと思うことができ、落ち着いて入院して3日後に手術を受けることができました。
手術は成功。手術によっておなかの張りや破水が起こる可能性がありましたが、術後は順調に経過して10日後に退院し、半年後に無事に出産できました。
出産後で母になぜ断言していたのか聞くと、「あなたの子どもだから絶対大丈夫って思った」とのこと。根拠のない確信でしたが、医師から流産が決定的なように言われた中での出来事だったため、母の言葉が奇跡を起こしてくれた気がしてなりません。子どもが4歳になった今でも力強い母の言葉に感謝でいっぱいです。
著者:長濱 ユイ/30代女性/2020年生まれの娘と2023年生まれの娘を育てる2児の母。にぎやかな娘たちとの毎日を楽しみながら、将来の自分のために看護師をしながら副業にも挑戦中。趣味は家庭菜園とスポーツ観戦。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)
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