Q:妊娠後期にケトンと浮腫の数値が上昇しています
妊娠30週になります。先日の健診で「急にむくみ始めましたね。尿もだいぶ濃いですね」と言われました。母子手帳を見ると、ケトン4+、浮腫+++とあり、赤線が引かれていました。
「浮腫」には塩分のコントロールが必要なイメージがありますが、「ケトン」には脱水症状に注意しなくてはいけないイメージがあります。このような数値は、珍しいものでしょうか?これから、どのような生活の注意が必要なのでしょうか?
A : 妊娠高血圧症候群や糖尿病の発症にも気をつけましょう
尿中ケトン体は、体内の糖質が不足したとき、あるいは糖質をうまく利用できないときに、代替として利用された脂肪が不完全燃焼し、尿中に出現したものです。妊娠中では、妊娠重症悪阻のときに検出されることが多いです。
ただし、妊娠30週での尿中ケトン4+、浮腫3+の場合、妊娠高血圧症候群や糖尿病の発症にも、気をつけた方がいいでしょう。炭水化物の摂取が不足していませんか? 水分や塩分の取りすぎにも、気を付けてください。また、今回の健診では尿も濃縮しているようですし、あまり食事や水分をとらずに受診されたのではないでしょうか? 検査結果は、健診当日の栄養・水分摂取状況も影響します。(回答/天神尚子先生)
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