そんな中、子どもがほしかった私は夫を説得し、検査を受けることにしました。検査の結果、原因は夫にあることが判明! 内心はすごくショックでしたが、夫を励まし「ふたりで楽しく生きていこう」と前向きな言葉をかけました。
様子がおかしい夫
後日、義母に真実を伝えるために義実家を訪れましたが、私が話題にするたびに夫が話を遮ります。そして、義母はまたしても「早く孫の顔が見たいわぁ。子どもを産めない役立たずの嫁なんて、もう交換すれば?」と嫌味を言ってきたのです。
私が真実を伝えようとすると、またしても夫が話を遮り「お、おい! いい加減にしてくれ! 子どもを産めないだけで交換なんて、ひどいじゃないか!」と言い放ち、私を連れて家を飛び出しました。
夫が義母に伝えていた嘘
車の中で、私は夫に「あの言い方じゃ、子どもができないのは私のせいみたいじゃない! なんで本当のことを言わないの?」と問い詰めました。
夫はしどろもどろになりながら、実は自分が不妊の原因であることを言い出しにくく、義母には私が原因であると偽って伝えていたことを告白しました。
さらに、「嫌味くらい我慢してよ。妻なら夫を立てろ! 俺はお前のことをかばってやったんだぞ?」とも。
検査結果を義両親につきつけて
頭にきた私は、そのまま義実家へUターン! 義両親に、夫が不妊の原因であるという検査結果を示し、「『役立たずの嫁』だなんて、心外です。原因は私じゃなくて、夫です」と、すべてを明らかにしました。
夫と義母は動揺しましたが、義父はこれまでのことを深く謝罪し、義母と夫に厳しく説教しました。義父は、義母の態度が変わらなければ離婚すると宣言し、私には夫との結婚を感謝し、私を大切にするよう伝えてくれました。
新たな始まり
その後、義母と夫は私に言ったことを謝ってくれました。義母は二度と孫のことを言うことはありませんでした。夫も不妊である事実を受け入れ、私たちは仲直りして、これからもふたりで生きていこうと新たな決意を固めました。
一時は子どものいる家庭を夢見ていましたが、今は夫婦ふたりでの穏やかな生活が気に入っています。子どもはもてませんでしたが、長年の夢だったペットを飼い始めて、毎日かわいくて仕方がありません。夫婦がお互いを支え合い、理解し合うことが、真の幸せへの道だと心から感じています。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。