ライフ精肉担当者が教える「傷んでしまったお肉の見分け方」
取材にご協力いただいたのは、テレビでも今話題沸騰中のスーパー「ライフ」の精肉担当者さん。
- 傷んでしまったお肉の見分け方は?
- 痛む前に食べきりたい目安は?
- 傷んでしまったお肉を食べるリスクは?
それぞれの質問について、鶏肉・豚肉・牛肉の種類別で解説してもらいました!
傷んでしまったお肉の見分け方は?
ライフ精肉担当者「傷んでしまったお肉の特徴と見分け方は、鶏肉・豚肉・牛肉でそれぞれ次の通りです」
【鶏肉】
- ツヤが無くなり、劣化するにつれ、色がくすんでくる(灰色に近い色)
- 酸っぱい臭いやアンモニア臭がする
- 粘着(ぬるぬる)したり、やわらかすぎる(押しても弾力が無い)
鶏肉は水分が多いお肉で、新鮮な状態ではみずみずしくツヤがあり透明なピンク色をしています。
傷んでくると、この特徴がなくなってきます。
劣化が進むと灰色のような色合いとなり、全体的に色がくすんでくるのです。
また、酸っぱい臭いやアンモニア臭がする場合は絶対に食べないでください。
ほかにも、表面がぬるぬるしたり、指で押しても弾力がなくやわらかすぎたりする場合も要注意です。
【豚肉】
- 退色が始まっている(緑が入ったグレーのような色)
- トレーパックを開けた際にアンモニア臭や酸っぱい臭いがある
- 表面がぬるぬるしていて粘り気がある
新鮮な状態の豚肉は、脂は白くて赤身は淡いピンク色の肉色をしており、ツヤがあってしっとりしています。
傷みが進むとこの特徴がなくなり、緑が入ったグレーのような色味に退色していきます。
この色味になってきた豚肉は食べないでください。
また、アンモニア臭や酸っぱい臭いのほか、表面がぬるぬるして粘り気がある場合も食べてはいけません。
【牛肉】
- 退色が始まっている(緑が入ったグレーのような色)
- アンモニア臭がする
- 粘り気があり納豆のように糸をひく
牛肉は、新鮮な状態だとツヤがあり鮮やかな紅色をしています。
脂身の部分は光沢がある乳白色(または白色)で、赤身との境界線がハッキリしているものが新鮮です。
緑が入ったグレーのような色への退色が始まっていたり、アンモニア臭などいやな臭いがするほか、表面がねばついて糸をひいたりするようになった牛肉は食べない方がよいでしょう。
傷んでしまう前に!買ったお肉を食べきる目安はいつまで?
ライフ精肉担当者:「『冷蔵保存した場合』と『冷凍保存した場合』のそれぞれお肉を傷めない目安の期間は次の通りです」
【鶏肉・豚肉・牛肉】
- 冷蔵:記載の消費期限内
- 冷凍:3週間~1か月程度(解凍後はすぐに調理し、火を通すこと)
どのお肉も、冷蔵ならパッケージやパックに記載の消費期限内を目安にしてください。
冷凍の場合でも、どんなに長くとも1か月以内には調理して食べきるようにしましょう。
また、冷蔵・冷凍保存して目安の期間内あっても、上記で説明したような「傷みのサイン」が見受けられる場合は食べることは避けてください。
怖い食中毒も!傷んでしまったお肉を食べるリスクは?
ライフ精肉担当者「傷んでしまったお肉を食べると、下痢・嘔吐・発熱・腹痛などの食中毒症状を引き起こす可能性があります。
カンピロバクター、サルモネラ、O157などに感染してしまうリスクもあるので、場合によってはお腹が痛くなるだけではすまないことも。
せっかく買っていただいたお肉は、傷んでしまう前においしく調理して食べきってくださいね」
精肉担当者直伝!「傷んでしまったお肉の見分け方」覚えておこう!
今回の記事では「精肉担当者に聞いた!傷んでしまったお肉の見分け方」をご紹介しました!
色々な事情で買ってから食べるまでに時間がかかってしまうこともあるでしょう。
少しくらいの期間なら、きちんと保管することでお肉はおいしく食べることができます。
もし、お家で保存しているお肉に当記事で説明したような特徴が出てしまった場合、残念ですがごめんなさいして処分するようにしてくださいね。
そうならないように、買ってきたお肉はできるだけ早くおいしく食べきるようにしましょう!