湯煎でご飯が炊ける「アイラップ」
破けにくく熱に強いアイラップ。
災害時、電気やガスなどのライフラインが遮断されてしまったとき、温かい食事は心を落ち着かせてくれますよね。
青森県在住の筆者は、2011年3月に起こった東日本大震災時に災害用に準備していた反射式ストーブでご飯を炊いて以来、炊飯器を捨てて毎日鍋で炊飯しています。
本当に炊けるの?「アイラップでごはんを炊く」方法
今回は災害時に備え【アイラップで炊飯ランチ作り】をしてみましょう。
材料(1合分)
・精米したお米…1合
・水…200ml
・アイラップ…1枚
・沸騰した水…適量
・とぎ水用の水…600ml程(無洗米の場合は研ぎ水はいりません。)
作り方①少量の水でお米をとぐ
お米にとぎ水用の水を200ml程入れてシャカシャカと振ります。
お米をとぐ1回目の水は捨て2、3回は丁寧に袋を揺らしながらお米をといでとぎ汁をボールに移します。
とぎ汁は食器洗いや掃除などにも使えるので、災害時は捨てずに活用してくださいね。
作り方②水の量はお米に対して水1.2倍〜1.3倍
といだお米1合に水200mlを入れ、空気を極力抜いてグルグルと上の残りの袋部分を巻いて結びます。
災害時、お米を量る計量カップがない場合はお米をはかった器の1.2〜1.3倍の水の量を入れます。
1合くらいの量でしたら水を入れてから直ぐ測って米の上に水が2cmくらい、指ですと第一関節まで浸るくらいです。
作り方③沸騰した鍋へ②を入れる
卓上ガスコンロを使って調理します。
鍋の水が沸騰したら鍋の底へ耐熱皿など敷いてお米の袋を入れます。
中火で10分、弱火で10〜15分茹でます。途中袋の位置を動かして均等に熱が入る様にします。
蓋をして、弱〜中火・30分湯煎でも炊き上がります。そのときにある道具によって作りやすい方法を採用してくださいね。
炊き上がりの見分け方
お米が炊けているか心配な場合は火傷に気をつけて袋を持ち上げてみるとわかりやすいです。
袋の中に↑画像の様に水がまだある場合はまだ茹でなくてはなりません。
茹でてから20〜25分くらいでお米は袋内の水を全て吸い込みます。水を吸い込んでいたら鍋から袋を取り出して5分ほど袋を開けずにそのまま蒸します。
その間に湯煎で作れるおかずを作成しましょう!
アイラップで「カレーとオムレツ」同時調理の方法
今回はレトルトカレーと簡単オムレツを作ります。
①アイラップの中に生卵1個、水少々、チーズ適量、カニかまぼこ適量入れます。
②袋の空気を抜き袋の上をグルグル巻いて結びます。
③指で揉んで具材を混ぜて準備完了です。
蒸し時間におかず調理
お米を蒸している間にレトルトカレーを先ほどの鍋へ入れ茹でます。このレトルトカレーは湯煎が5分ですので残り2分くらいになったら卵の袋を同じ鍋入れます。
オムレツのかたさは好みで時間調整してください。
おかずの調理をしている間にお皿にラップを敷きます。
災害時は洗い物が極力少ない方が良いのでお皿にラップを敷いて食べると食後片付けが楽ですよ。
アイラップであったか簡単ランチの完成!
蒸したご飯を器に盛ります。
1合の2分の3のご飯を器に盛りました。残ったご飯はアイラップに入れたまま保存出来ます。カニかまチーズオムレツとカレーライスの完成です。
災害時でも普段からちょっとした工夫と練習で温かい食事が出来ます。まずは練習と思ってご自宅でチャレンジしてみてください。
アイラップはキャンプ飯にも大活躍してくれる万能袋です。スーパーやドラッグストアで100円台〜200円程で購入出来ますので是非チェックしてみてくださいね。
最後までご覧いただきありがとうございました!