仕事ぶりは素晴らしいけれど
Aさんは非常に誠実で、仕事も丁寧にこなしてくれる優秀なスタッフでした。しかし、1つだけ気になることがありました。それは、Aさんが少し強い体臭をもっていたことです。店内にふとした瞬間に感じるそのにおいは、周囲のスタッフも気にしているようでした。
スタッフたちは、何度か窓を開けたり、空気の入れ替えを工夫したりしていましたが、根本的な解決には至らず、少しずつこの問題が職場全体に影響を与え始めていました。
ある日、スタッフの1人から、「このままでは自分の具合が悪くなってしまうので、退職も考えている」との相談を受けました。職場全体の雰囲気や士気にも関わる深刻な問題だったため、私は副店長とすぐに対策を考えることにしました。
デリケートな問題を解決するには
ただ、Aさんに直接この問題を指摘するのは、非常にデリケートな問題です。本人を傷つけることなく、どうにかして皆が快適に働ける環境を作れないかと考え、私たちは1つの案に行き着きました。それは、「全スタッフが使える形での対策を導入する」というものでした。
具体的には、スタッフ用トイレに汗取りシートを常備し、全スタッフが休憩時に使用するようにしたのです。その際、理由として「お客様からスタッフの体臭に関する口コミがあった」という設定をし、本社からの指示という形にしました。
誰も傷つけることなく解決へ
この方針を朝礼で全員に伝えたところ、Aさんを含む全スタッフが納得してくれました。特にAさんは、快くこの取り組みに応じてくれたように見えました。もしかすると、Aさん自身も何かしら気にしていたのかもしれません。この対策は少々強引だったかもしれませんが、Aさんを傷つけることなく、職場全体の問題を穏やかに解決できたことに、私はホッとしました。
その後、店内の空気も改善され、スタッフ全員が気持ち良く働けるようになりました。Aさんも引き続き素晴らしい仕事ぶりを見せてくれ、チームの一員として活躍し続けました。
まとめ
この経験を通して、私は職場でのにおいの問題がいかにデリケートでありながら、真剣に対処すべき課題であるかを学びました。解決策を考え、実行に移すことで、誰もが働きやすい環境を作ることができたと感じています。
※記事の内容は公開当時の情報であり、現在と異なる場合があります。記事の内容は個人の感想です。
著者:海山花子/40代女性・パート
イラスト/山口がたこ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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