近所のコンビニで休憩中の男性たち
最近、近所にできたコンビニでは、建築現場で働く20~50代くらいの男性たちがいつも休憩しています。3歳と5歳の娘と自転車で買い物に行ったこの日も、やはりコンビニの前にいました。
そのコンビニは喫煙スペースが駐輪場の近くにあり、何人かがタバコを吸っています。運悪く、その日は喫煙スペースのすぐ横しか自転車を止める場所が空いていませんでした。
「できるだけ喫煙スペースから離れたところに停めよう」と思い駐輪場に近づくと、その中の50代くらいの男性とパッと目が合ってしまいました。
すると、その方がいきなり「おい、ちゃんと見ろや!」と大声を出したのです。
大声にびっくり…しかし真相は!?
びっくりして立ち止まってしまった私。その方が続けてこう言いました。
「ちっちゃい子どもが来てるやろ! みんなタバコやめろ!」
それから私たちのほうを向いて「お姉さんごめんな。どうぞ停めて」と駐輪場へ促してくれたのです。
他の方たちもすぐに火を消して「気がつかなくてごめんな!」と謝ってくれました。私は驚きと共に、ここまでさせてしまって申し訳ない気持ちになりすぐにお礼を言いました。
皆さん気にする様子もなく笑顔で娘たちに手を振ってくれ、心が温かくなったのを覚えています。怖そうな見た目に反してその笑顔はやさしさにあふれており、いつもは人見知りする娘たちも「ばいばい!」と手を振り返していました。
皆さんが私たちを駐輪場へ促してくれる姿は、今思えばまるでセレブのお出迎えみたいだったなぁと少し笑ってしまいます。やさしく親切な方々で、人を見た目で判断してはいけないという言葉をまさに実感した出来事です。
著者:三尾ちさき/30代女性。2018年と2021年生まれの女の子のママ。2児のワンオペ育児に奮闘中。自動車部品の設計職を経て在宅ワークに転身。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)