嫁の暴言がエスカレート
嫁から働けと強要されてから1週間。雇用サービス機関に行っていた私に、「お義母さん、まだ仕事が見つからないんですか?」というメッセージが届きました。
「探したけれど、年齢が引っかかるのよ。この年齢まで職歴がない私には無理……。就活は諦めるわ」と返信すると、「勝手にやめないでくださいよ。私たちはお義母さんの面倒を見る気はありません。無職のすねかじりになるなら出て行ってください」と冷たい反応です。
「お義母さんの老後の面倒は見ませんので」
「1人で頑張ってください」
「わかった、出ていくわね」
もともと邪険にされていることはわかっていたので、私は嫁との無駄な言い争いも諦めました。そう返すと、驚いた様子で電話がかかってきました。
「え、貯金がないって言っていたのにどこに行く気ですか? 無知な老人はこれだから……。同居を続けるなら家事も内職もなんでもしてもらおうと思ったのに」と言うのです。なんという鬼嫁でしょう。
知らないだろうけど
私は落ち着いて答えました。
「大丈夫、住まいはどうにかなるから。当分の生活費もね。あなたは知らないだろうけど、叔父が急逝してね。このまま家も財産も相続する。親族は私しかいないのよ」
「は? 叔父さんって誰よ? 財産ってどれくらいあるんですか?」と勢い込んで聞いてきた嫁。
「預金だけでも数億円はあるみたい。家屋や不動産も含めたら、かなりの額になりそうね」
そう説明したとたん、声色を変えた嫁。
「申し訳ございませんでした」
「お義母さんはここに残ってください~いなくなったら寂しいです~」と……。
今さら元には戻れない!
私はあきれて大きくため息。「あら? 無職の私は追い出すんじゃなかったの?」
「あれは、勢いというか……。やっぱりいてくださいよ! 主人にとっては実の母親ですし」
猫なで声の嫁に完全に白けた私は、冷静に答えました。「その息子だって、あなたと同じで金を生まない老母は追い出そうとしていたでしょ。嫁に虐げられても一度もかばってくれなかったもの。そこに残っても、私に良いことはない。どうせまたお金を搾り取られるでしょうし、あなたたちに罵倒されながら家事をやらされる人生なんてごめんよ」
こうして私は、叔父から相続した家で1人暮らしを謳歌しています。貯金はとっておき、動けなくなる前に施設に入る予定。それでも多額のお金が余るはずなので、残りはどこかに寄付しようと思っています。
息子夫婦は、これまで家事も家計管理もまったくしてこなかったため、やり繰りに苦労している様子。お金のことで夫婦喧嘩も絶えないようですが、いまさら私の知ったことではありません。
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老いた母親からお金を搾取しようという息子夫婦の言動は残念ですね。叔父さんが遺産を残してくれたおかげで、こんな鬼嫁や息子にすがらずに自由に老後を過ごせることになり、本当によかったです。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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