嫁に嫌みを言いたい義母
まだ子どもが生まれる前、よく夫婦で共通の趣味である旅行を楽しんでいました。近所に暮らす義母から「お土産をよろしく」と言われるので、近場でも遠くでも、どこかへ行くたびお土産を買うように。
旅行後、仕事が忙しい夫の代わりに義母へお土産の饅頭などを持っていくと、毎回中身を見る前に「で? あんたが選んだの?」と言ってきます。お土産関係は夫から全部任されていたので毎回私が選んでいましたが、義母は夫がいないのをいいことに「これきらいなのよね」「ゴミが増えちゃったじゃない」「センスのかけらもないわね」「私の大好物を買ってくるくらいの気の利く嫁がほしいわ〜」と文句ばかり。そんな義母の態度に腹が立ちますが、高圧的な義母に言い返すのも怖い……。思い切って、夫に今までのことを相談してみると「母さんがそんなことするのかな」と半信半疑でしたが、ひとまず次回のお土産も私が選んで、夫から手渡してもらうことに。
翌月、妹の結婚式に出席するため隣県へ夫婦で旅行。義母の大好物である、隣県の特産の干物をお土産に買い、帰宅後に義実家へ行き、夫から手渡してもらいました。大好物を大好きな息子が手渡してくれた……。義母からしたらうれしくてたまらなかったのでしょう。「まあ! 私がこれを好きなのを覚えていてくれたのね! さすが私の息子ちゃん! 嫁はどうしてこれを見習えないのかしら」と私への嫌みを絡めて大喜びです。夫は義母のリアクションに若干引きつつ「これを選んだのは嫁ちゃんだよ」とひと言。お土産を私が選んだことを知って慌てた義母は、夫がいる前にも関わらず「はあ? 嫁が選んだの? こんなものもらっても困るわ」と言い出したのです。
もともと馬が合わない私と義母。しかし、義母が私に対して乱暴な態度をとっているのが夫もショックだったのでしょう。「しばらくお土産はなしにするわ。困るなら返して」とポツリ。義母が手にしていたお土産を取り上げてしまいます。さすがに義母も気まずかったのか、その日はそれ以上の嫌みを言われることなく帰宅。それ以来もう何年も義母にお土産は買っていません。義母へのお土産問題で頭を悩ませることもなくなった今は、旅行を心から楽しめている気がします。
私に嫌みを言うたびに「息子ちゃんには言うなよ!」と言ってきた義母。ずっと夫に怒られ嫌われるのを恐れていたようですが、いじわるはどんな形であれ自分に返ってくるのだということを目の前で学んだ出来事でした。
著者:水沢ありか/30代・主婦。鉄道が好きな9歳の息子を育てるアラサーママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
作画:yoichigo
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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