義母の気持ちもわかるけれど譲れない…
私たち夫婦は、妊娠6カ月の健診でおなかの子の性別が女の子だと判明したときから名前を考え始めました。図書館へ行って名づけに関する本を借りたり、漢字や画数についてもネットや本で調べたりしました。
そして、性別が判明したことを義両親に報告した日。義母が「私が第1子の娘を名づけるときは、何の相談もなく義両親に決められてしまった」と悔しそうに語り始めたのです。
そして夫の名前は義父が決めたようで、自分の子どもなのに名前を決めることができなくて義母はつらかったとも言っていました。私は義母の話を聞いて「つらかっただろうな」と思いつつも、「私は絶対に夫と考えて決めよう」と決意することに。
しかし、出産までに義母と会うたび、名づけの話をしてきては「私のときは……」と自分で名づけられなかったという同じ話を何度もするのです。そのたび、夫は「2人で決めるから」と義母にはっきり伝えてくれていました。
その後、名前を決めたことを義母に告げると「本当にその名前にするの?」と否定はしないものの何度か聞いてくることもありました。そのたびに私は苦笑いをしてしまい、夫は「決めたから」と言い返していました。きっと義母としては納得がいく名前ではなかったのでしょう。
結果的に、娘が生まれてからは名前について何も言ってこなくなった義母。今では娘の名前を笑顔でたくさん呼んでくれています。
義母は子どもの名づけができなかった分、孫の名づけ親になりたい思いがあったのかもしれない……と私は考えてしまいました。そうだとすれば、私は義両親の前では強く言えないので、もし、夫が義母に何も言えないタイプだったら娘は義両親が考えた名前になっていたかもしれません。義母には心の中で「すみません」と思いつつも、夫と2人で考えた名前を付けることができてよかったと思っています。
著者:花坂 芽以/30代女性。2016年生まれの女の子と2020年生まれの男の子の2児の母。趣味はネイルで、最新家電や最新のファッションにも関心あり。
イラスト:森田家
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年12月)