台風が接近していたある日のこと。部屋を訪ねたまる子さんに「今日はデイケアから電話あった?」と確認する義母。まる子さんは心当たりがなかったので、何か連絡がくる予定なのかを義母に聞いたところ「台風の日はデイケアを中止にするから連絡すると言われた」とのこと。その日はデイケアに行く予定ではなかったので、「うち、今日デイケアに行く日じゃないのに?」とまる子さんが言うと、なぜか義母は逆ギレ。どうやら、利用者全員に連絡がくると思っていたようです。ご機嫌ナナメで面倒なので、まる子さんはそのままそっと部屋をあとにしました。
とめどなくあふれる愚痴……
今日はケアマネさんが定期訪問してくれる日。朝から生理痛に耐えて、ひたすら寝ながら待っていました。
ケアマネさんが到着するやいなや、ここ最近の愚痴を含めていろいろな話を聞いてもらいました。
話しているうちに、どんどん出てくる愚痴……。もう止まりません。
そんな取り留めのない話をひたすら聞いたあと、ケアマネさんは……。
私に労いの言葉をかけてくれました。……そんな言葉は誰も言ってくれないので、余計に身に染みて後光が差して見えるくらいです。
そして、さらに愚痴は続き……。
懲りずに労いの言葉をかけてくれるケアマネさん。ありがたい!
その後、義母の話も聞いてからケアマネさんは帰っていきました。
そのとき、ケアマネさんがふとビックリしたような表情を見せたのですが……。
それは調光レンズのせいで、いきなりサングラスをかけたように見えたからでした。あまりにも慣れ過ぎていて、気がつきませんでした……。
今日はケアマネジャーさんが定期訪問してくれる日。介護する人とされる人、両方の話を聞いてくれるので、ここぞとばかりに愚痴を聞いてもらいました。ひと通り話を聞き終えたケアマネさんは「大変でしたねぇ」とひと言。それは私にとって神のお言葉にも聞こえ、さらに愚痴るペースは加速していきます。それでも、私に寄り添う言葉をかけてくれるケアマネさんのおかげで、ずいぶんと心が軽くなりました。
ケアマネさんは、そのまま義母のところにも行き、困りごとがないか話を聞いてくれていました。どんな愚痴でもすべて受け止めてくれて、じっくり話を聞いてくれるケアマネさんの存在は、義母にとってもありがたいものだと思います。
話を聞き終えたケアマネさんは、そのまま帰路に着いたのですが、外までお見送りをしたときに一瞬ビックリしたような表情になりました。なぜなら、調光レンズのおかげで普通の眼鏡が一瞬でサングラスに変わったように見えたから。私はすっかり慣れていましたが、何も知らない人からするとたしかにビックリするかもしれません。この眼鏡のデメリットを再確認した瞬間でした……。
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たとえ解決策が見つからなかったとしても、不安や愚痴を言葉にして誰かに話すだけで、心がグッと軽くなるのはよくわかりますね。気兼ねなく何でも話せる人の存在は、介護をする側・される側、どちらにとっても大きいものだと思います。いろいろなかたちで人に頼りながら、無理なく続けられる介護を実現してほしいです。
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