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「あんたたちが引き取りなさいよ!」義母のお世話を放棄する義姉夫婦⇒私たち「よろこんで」後日、義姉が後悔したワケ

義父の介護をしながら、義実家で同居をしていた私たち夫婦。しかし、義父が亡くなった途端、今まで介護を一度も手伝ってくれなかった義姉が「お母さんを引き取りたい」と言ってきたのです。

「お義父さんの介護や葬式は弟夫婦に丸投げだったからね」「せめてこれからのお母さんの世話ぐらいは長女の私がやらないと」と義母を引き取る話をしてきた義姉。

 

義母も「あなたたちには新婚早々同居をお願いして、さらにはお父さんの介護まで手伝わせて申し訳ないと思っていたの」「これからは夫婦2人の時間をたくさん過ごしてちょうだい」と義姉の話にノリノリ。

 

うれしそうな義母に反対するわけもなく、私たちは義母を義姉のもとに送り出しました。しかし、義姉の目的は別のところにあったようで……?

 

 

義姉が同居を提案した本当の理由

義母が義姉の家で同居を始めてから3カ月――。

 

「やられた!!」と帰ってくるなり、声を荒げて悔しがった夫。どうしたのかと聞いたところ、「姉ちゃんのやつ、このまま母さんの金を全部奪うつもりだよ!」と言い出したのです。

 

今日たまたま、仕事で義姉の家の近くに行った夫。そこには新居が建っていたというのです。しかし、夫も私も、義姉から新居を建てるなんて話を聞いたことはありませんでした。それどころか、義姉の夫は不況のあおりを受けて、会社をクビになったばかりなのです。

 

不審に思った夫が義姉を問いただしたところ、「同居してあげるお礼に、お母さんに新居費用の頭金1,000万を出してもらった」と悪びれることもなく答えたそう。

 

「姉ちゃんは最初から母さんの金が目的だったんだ……!」と憤る夫に、「きっと、お義母さんのためにバリアフリーにするとか、一部屋増やすとかでお金がかかったのよ」と言うと、夫は首を横に振りました。

 

「バリアフリーにするどころか、母さんの部屋すらなかったんだよ!」「姉ちゃんの家族一人ひとりには自室があるのに……」「母さんはみんなが自室に入るまで待って、リビングに布団を敷いて寝ているらしいんだ」

 

夫の言葉に私も絶句。まさか義母がそんな生活を強いられていたなんて……。

 

 

「どうにかできないの?」と聞くと、「なんとかしてやりたいんだけど、肝心の母さんが同居解消を嫌がるんだよ」「なんだかんだ孫もかわいくて、離れたくないのかも」と夫。「でも、母さんなら本当にヤバくなる一歩手前で俺たちを頼ってくれると思うんだ」「だから、お前には悪いけど、俺たちはいつ母さんとまた一緒に暮らしても大丈夫なようにしておこう」と続けた夫に、私は力強くうなずきました。

 

同居解消

数カ月後――。

 

「突然で悪いんだけど、お母さんのこと引き取ってくれない?」と義姉から連絡が。ついに来たか、と思いつつも、私は「何かあったんですか?」と素知らぬふりをして義姉に尋ねました。

 

「お母さんが膝を痛めちゃって、病院の通院が必要なんだけど、うちはみんな忙しくて付き添いができないのよ」「しかも家中湿布臭くなるし、もう存在自体がうざったいのよね」

 

1,000万円の頭金を出してもらっておいてこの言い様……。ときどき義母に会いに行っている夫によると、義姉は義母に家事を丸投げしているそう。義姉の夫や子どもたちも、義母をぞんざいに扱っているらしく、義母はつらい思いをしているそうなのです。

 

「同居してあげるんだから、と1,000万円も出してもらっておいてお義母さんの部屋はどこにもなく、新居が完成してたった数カ月で追い出すなんて……不義理が過ぎませんか?」と言った私に、「うるさいわね!弟嫁のくせに私にたてついてるんじゃないわよ!」と逆ギレした義姉。

 

「それに、お父さんたちは自営業だったから、年金も少ないし!」「貯金も頭金だけですっからかんだし!」「お金さえあれば邪魔でも面倒ぐらい見てあげたけど、お金がないんじゃしょうがないでしょうが!」

 

本性を現した義姉。やはり、完全にお金目的で義母と同居していたのです。

 

 

「お母さんのこと、もう面倒見れない!あんたたち弟夫婦で引き取ってよ!」

「お金は絞り取っちゃったから、お母さんすっからかんだけどねw」

「よろこんで~」

「え?」

 

非情な義姉の末路

義姉のもとから義母を引き取り、1週間――。

 

「ねぇ、うちの実家はどうしたのよ!?」「今、実家に行ってみたら更地になって売られてるじゃない!」「近所の人に聞いたら、あんたたちはタワマンに引っ越したって!!」と義姉から連絡が来ました。

 

義姉のもとでしばらく過ごした義母は、これからのことを考え直していたようです。

 

若いころは実家で老後を過ごそうと思っていたらしい義母。しかし、義父の介護をしながら、「介護サービス付きのマンションで老後を過ごしたい」と思うように。そして、前から目星をつけていた介護サービス付きのマンションへ引っ越しました。

 

さらに、義母は私たちに「よかったら隣のタワマンで暮らしてくれない?」「何かあったときに、すぐ来てくれる距離に息子夫婦がいるってだけで私はすごく安心できるの」と提案してくれました。義母が現金一括でタワマンの部屋を購入してくれたこともあり、私たちもすぐに引越ししたのです。

 

「なんでお母さんにそんなにお金があるのよ!」「お母さんの通帳には1,000万しかなかったのに!」と言う義姉に、「あの通帳は母さんの資産の一部だよ」「本当はその何十倍もあるし、その貯金は母さんに頼まれて弟の俺が全部管理してるんだ」と私に代わって答えたのは夫。

 

「なんで姉の私には預けてくれないのよ!」「同居を始めても通帳すら見せてくれなかったのに……だからこっそり残高を盗み見るしかなかったのに!」と叫ぶ義姉。そういうことばかりしているから、義母からの信頼をなくすのです。

 

夫は「母さんの面倒は俺たちが見る、なんだったら今後一切丸投げしていただいておおいに結構」「その代わりに、二度と母さんと俺たちに関わるな」と言い捨てて、電話を切りました。

 

その後――。

 

 

義母は「あの頭金1,000万円を手切れ金としてあなたたちとは絶縁します」「遺産もあなたたちには極力残しません」と義姉に手紙をしたためていました。温厚な義母ですが、実の娘である義姉に金づる扱いされて我慢の限界だったのでしょう……。

 

義母と私たち夫婦は、電話番号とスマホを一新。義姉からの連絡がなくなるだけでこんなに快適だとは思いませんでした。義母と私たちは「スープの冷めない距離」を保ちつつ、良い関係を続けています。

 

【取材時期:2024年12月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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