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「息子の手術なんだぞ!母親がそばにいるべきだ!」夫から謎連絡⇒私「産んでないけど?」明らかになった衝撃の事実…

「子どもがほしい」と言いつつも、不妊治療に非協力的な夫。ついに、私に相談もなく、勝手に単身赴任の話を受けてきてしまったのです……。

「3カ月治療を続けても何も変わってないじゃん」「それだけで金も結構使ってるみたいだし、無駄遣いもいい加減にしろ」と私を一方的に責めた夫。しかし、医師の「まだ希望はある」という言葉を信じたかった私は、諦めきれずに不妊治療を続行することを決意。夫もしぶしぶながら、仕事を優先することを条件に、不妊治療のときだけこちらに戻ってきてくれることを約束してくれました。

 

しかし、単身赴任から数カ月後――。

 

夫は仕事を理由に、不妊治療の通院をドタキャンするようになっていました。3カ月も前から予約を取っているのに……。

 

 

ドタキャンを繰り返す夫

ドタキャン理由を問い詰めると、「そもそもお前が不妊なのが悪いんだろ!」と私を責めてきた夫。

 

しかし、検査の結果によると、私のほうには何も異常はありませんでした。なかなか子どもができないだけ……それなのに、夫は私ばかりを責めてくるのです。

 

「お前がとっとと妊娠すればいいだけの話だろ!」「俺だってこんな嫁じゃなかったらなぁって毎日我慢してるんだぞ!」

 

そこまで言われて、私の心はぽっきりと折れてしまいました。

 

「わかった、もう不妊治療自体、いったん中止にするよ……」と言うと、「あー!それがいいな!」「どうせそんなことい金使っても無駄だし!」と夫。私が泣き出すと、夫は「はいはい、また被害者ぶって」「俺のほうがつらいんだからな!」とさらに追い打ちをかけてきたのです。

 

 

 

謎の子どもの存在

2週間後――。

 

「おい、今すぐ病院に来い!」「こんなときにどこにいるんだ!?」と、珍しく夫から連絡がありました。驚きのあまり、私が何も言えずにいると、夫は「子どもが手術するんだぞ!?」「それなのにお前、親として当然のこともできないのか!」と私をなじってきたのです。

 

「お前が産んだ息子の手術なんだぞ!?」

「責任持って母親が側にいなくてどうするんだ!」

「私は産んでないけど…?」

「え?」

 

私の言葉で、夫はようやく会話の相手が私であることに気づいたようでした。

 

「あ、あれ……?」と戸惑う夫に、「私、半年くらいあなたと会ってないんだけど?」「産んでもないのに、子どもだとか母親だとか言われて、もう何が何だかわからない」と続けた私。

 

 

「あ、あの、違うんだよ!」「えっと、ちょっと全部忘れてくれ」と無理なことを言う夫。私は思わず吹き出してしまいました。

 

「そんな都合のいいことできないって」「いつの間に私以外の女性と子どもをつくったの?」「早く状況をちゃんと説明してよ」

 

「え、えっと……」と言葉に詰まる夫。私は仕事を優先することは許していましたが、隠し子を優先することを許可した覚えはありません。さらに問い詰め続けると、夫は「ああもう!そうだよ!隠し子がいるんだよ!」と開き直りました。

 

「全部お前が悪いんだ!お前が全然妊娠しないから!」「こうなったらお前が今からこいつの母親をやれ!」「今すぐ病院に来て、手術に付き添え!」

 

夫によると、浮気相手が産んだ子どもは生まれつき肺が弱く、手術が必要とのこと。しかし、浮気相手は「もう限界」と言って、先週から姿をくらましてしまったそうなのです。

 

その話を聞いて、「夫との子どもがほしい」と必死に不妊治療を続けてきたのが馬鹿らしく思えてきてしまった私。さらに、夫は私に隠し子を押しつけようとしてきているのです。もう笑うしかありませんでした。

 

「あなたの子どもでしょ?だったらあなたが責任持って面倒見なよ」「それにほら、私ってダメ嫁だからさ?そんな私がいきなり子育てって難しいと思うの!」「それじゃ、手術が無事に終わるといいね!お大事に!」と元気よく言って、私はやり取りを終えました。

 

 

 

浮気相手の告白

1時間後――。

 

今度は見知らぬ番号から着信がありました。おそるおそる出てみると、「あの、彼の奥様ですよね……?」と女性の声。その電話は、夫の浮気相手からだったのです!

 

彼女は、独身と偽る夫と居酒屋で出会い、交際を始めたそう。そしてすぐに夫の子どもを妊娠。もともと子どもが欲しかった彼女は、喜び勇んで妊娠報告をしたそうですが、夫は苦い顔。入籍を迫っても、「まだ早い」とお茶を濁されるばかりだったとか……。

 

「出産して、子どもの病気がわかって……そしたら、彼は豹変して……」「子どもの病気のことが本当に許せなかったみたいで、『お前が産んだんだから、全部お前の責任だ』って言って、産後でボロボロなのに、育児も家事も看病も全部私に丸投げ」「そんなときに、彼のスマホのメッセージ履歴を見てしまって……奥さんがいることがわかって、怖くなって子どもも置いて逃げ出してしまったんです……」

 

そう泣きながら語る彼女を、私は責められませんでした。悪いのは全部夫です。

 

私は彼女を慰め、病院へ戻って子どもの手術に付き合うように言いました。「あとは全部私に任せてください、あなたの分もしっかりあいつに責任取らせますから!」と言うと、彼女は「ごめんなさい」「ありがとうございます」と何度も何度も繰り返していました。

 

その後――。

 

 

すぐさま私は義両親の家へ行って、すべてを話しました。そのまま義両親を連れて新幹線に乗り、夫と浮気相手、そしてその子どものいる病院へ。浮気相手には子どもの手術に付き添ってもらい、私たちは近くのファミレスで徹底的に話し合いをしました。

 

その結果、私と夫は離婚することに。そして、私も浮気相手も希望通りの金額を受け取れることになりました。元夫の会社にも「仕事に支障をきたすレベルのトラブル」として報告したので、元夫は降格処分に。本社に戻ってくることは二度とないそうです。

 

浮気相手の子どもの手術は無事成功し、経過も良好。彼女は私と元義両親に何度も頭を下げ、子どもを連れて実家へ帰っていきました。彼女とは今も定期的に連絡を取り合う仲です。やさしいご両親が孫をかわいがってくれるのだそう。彼女の子どもがすくすく育っている様子を聞くのが、最近の私の楽しみになっています。

 

【取材時期:2024年11月】

※本記事は、ベビーカレンダーに寄せられた体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。

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    ライターベビーカレンダー編集部/ママトピ取材班

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