楽しい公園でのひととき
娘が3歳、息子が2歳のとき、義実家へ遊びに行ったときのことです。義実家の周りは大きな公園が多く、芝生や遊具もきれいで、子どもが遊ぶにはもってこいの場所でした。さっそく、義母と私たち夫婦と子ども2人で、義母のおすすめの公園へ遊びに行きました。
着いたのは、とても広くて見晴らしが良く、遊具がたくさんある公園。子どもたちは着いた途端に走りだしました。私は子どもたちを追いかけようとしましたが、義母は「私が見ているから、お散歩でもしてきたら?」と言ってくれたのです。
夫もいるし、任せて大丈夫だろうと、私は公園を散策することに。
遊具で起きた緊急事態
しばらくしてみんなのところへ戻ると、遊具の周りで夫と義母が慌てています。近づくと、大人の胸ほどの高さのすべり台をのぼった部分の柵に、娘の足首が挟まっていたのです。
柵の幅は5cmほど。靴を脱がせても、足首が引っかかってしまって取れません。娘も挟まったことに驚いて大泣きで、「もう柵をノコギリで切るしかないのか!?」と一瞬パニックに。しかし冷静になり、挟まったものは取れるだろうと、娘の足首を伸ばしながらゆっくり押し出すと、無事にスッと抜けました。
どうして挟まったのか娘に聞くと、柵に手をかけた拍子に足がすべり、前に倒れ込むようなかたちではまってしまったとのこと。その後は泣き止んで落ち着き、再び元気に遊び始めました。
そのすべり台には特に年齢制限もなく、私が見ても危険な箇所はないように思いました。この出来事から、一見安全に見える遊具でも、子どもたちの行動次第で予測できないリスクが伴うことを痛感。どんなときも目を離さず、子どもたちのそばにいることが大切だと心から思いました。
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公園や遊具は、子どもにとって楽しい場所である反面、思わぬ事故が起こることもあります。遊ばせる前に、遊具の状態を必ずチェックしましょう。
今回の体験談のように足が挟まりそうな隙間がないか、指が入りそうな穴がないか、ネジやボルトが緩んでいないか、ぐらつきがないかなどを確認しておくと安心です。老朽化していたり、破損が見られたりする遊具は使用を控え、管理者へ連絡しましょう。
また、どんなに安全に見える場所でも、子どもの行動は予想外なもの。必ず目の届く範囲で見守ることが大切です。
著者:新谷けご/40代女性。2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日です。
イラスト:あさうえさい
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)