恋愛に無関心だった高校時代
高校時代、特に好きな人はいなかった私。恋愛への興味自体、薄かったです。周りは恋愛の話や誰と誰が付き合っているという話で盛り上がる中、私は輪の中に入れずにいました。好きだという感情がよくわからず、「あの人かっこいいよね?」「この人よくない?」と友だちに聞かれるたび、「そうかなぁ……」と思いながらも、「そうだね、かっこいいね」と話を合わせていました。
噂が広まり、彼が近づいてきた
ある日、私が適当な相槌で「かっこいい」と言った彼が、私のクラスにちょこちょこ来るように。「私がかっこいいと言った」という噂がなぜか彼の耳に入り、様子を見に来るようになったようでした。
そしてある日、「一緒に帰ろう」と声をかけられ……。私は内心、女友だちと帰るほうが100倍楽しいと思っていましたが、断る理由を考えられず、駅まで一緒に帰ることに。
15分ほどの駅までの道では、変な空気にならないよう一生懸命会話を振り続けた私。彼も楽しそうに話していたように思います。彼と別れた際には、気をつかっていたからかドッと疲れてしまい、「やっぱり今の私には異性との交流は向いていないかも」と思ったのでした。
ただ、この日をきっかけに彼はほぼ毎日、私を迎えに来るように。でも私としては彼に好意は抱いておらず、一緒に帰った際も「彼に好意は抱いていない」ことを自覚していました。
本当ならば、しっかり彼に「好意はない」と伝えたほうがよかったのですが、当時の私はそれができず……。彼が教室へ迎えに来る前にダッシュして友だちと帰るように。友だちに「一緒に帰らなくていいの?」と言われることもありましたが、「急いで帰りたいからいい」と彼のことを避けるようになってしまったのです。
そこまで恋愛に興味がなかった高校時代の私。恋愛話の適当な相槌で、好意を持っていないにもかかわらず「かっこいい」と言ってしまい、結果、相手から距離を縮められることとなってしまいました。ちゃんと「違う」と言うことができず、彼には悪いことをしてしまったと、今でも少し後悔しています。
著者:新谷けご/40代女性・2013年生まれの娘、2015年早生まれの息子と夫の4人暮らし。年子育児に振り回されっぱなしの毎日。
イラスト:マメ美
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年6月)
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