プロポーズ失敗
婚約指輪を渡してA子にプロポーズをした僕。しかし、彼女は黙ったままうつむいてしまいました。僕が「どうしたの?」と聞くと、「ごめんなさい。結婚は無理」とのこと。驚く僕に、彼女は理由を語り始めました。
「実はつい最近、過去に付き合っていた元彼から連絡がきてデートをしたの。そうしたら、やっぱり彼といると楽しくて、復縁することにした……。だから、結婚はできません。私と別れてください」
予想外の展開に僕が唖然としていると、A子は「そういうことだから。今までありがとう」と言ってお店を出て行ってしまったのでした。
美女が僕に逆ナン!?
僕はしばらくそこから動くことができず、「どうしてこうなった?」と考えていると、女性が「久しぶりだね!」と声をかけてきました。
彼女はとても美人だったのですが、僕は彼女のことが記憶になく「あの……どちらさまですか?」と質問。すると彼女は悲しそうな顔で、「随分前のことだもんね、忘れちゃったか。私はB子だよ」とポツリ。続けて、「何かあったみたいだけど、大丈夫?」と聞いてきました。
僕は名前を聞いても思い出すことができませんでしたが、プロポーズを断られたショックを誰かに聞いてほしく、B子に先ほどのことを説明。するとB子は、「運命ってあるんだね。彼女と別れたなら、私と結婚しようよ!」とプロポーズしてきたのです。
「そ、そんな突然! ごめんなさい、あなたのことが思い出せないので、どこで会ったか教えてくれませんか?」と言うと、「結婚は冗談だよ! あっ、私、友だちと会う約束をしているからもう行かなくちゃ」とのこと。
僕は「それなら、メッセージで教えてください」と提案し、B子と連絡先を交換したのでした。
B子は小学校の同級生だった
翌日、小学生時代からの男友だちと会う機会があり、僕は「小学校の同級生に、B子という名前の子はいた?」と質問してみることに。すると友だちは、「あ〜、あのかわいい子ね」と言うではありませんか。そして、驚きの話をされたのです。
「B子ちゃんは3年生のときに転校してきて、確かお前の隣の席になったんだよ。それで、なかなかみんなの輪に入れないB子ちゃんを気づかって、お前は積極的に声をかけて、仲良くなっていたなぁ。そうしたらB子ちゃんが、大人になったら結婚する約束をしたって言い出して、びっくりしたよ」
それを聞いて、僕は昔の記憶を思い出しました。確かに、B子と僕は小学生時代に結婚の約束をしていたのです。しかも僕のほうから。ただ、B子は半年ほどで引っ越すことになり、僕たちは離れ離れに。その後連絡を取り合うことはなく、僕はB子の存在を忘れていたのでした。
約束を思い出したものの…
自宅に帰った僕は急いでB子に連絡。結婚の約束を思い出したことを話しました。B子からは「やっと思い出してくれたんだね! あの日、たまたま仕事終わりにカフェに寄ったらあなたがいたの。昔のまんまの顔だったからすぐにわかったよ」とのこと。
それから僕は、B子と食事をすることに。B子は今でも僕のことを好きでいてくれているよう。ただ、小学校時代に結婚の約束をしたとはいえ、僕たちはあまりにも会っていなかった時間が長すぎます。また、僕はA子に振られたばかりで、まだ傷は癒えていません。
僕は正直にそのことをB子に打ち明けました。するとB子は、「そうだよね。まずは友だちとして、ゆっくりとお互いのことを知っていきたいな」と言ってくれたのでした。
決意を固めた僕
その後、僕とB子は何度もデートを重ね、学生時代の話から社会人になった現在の話まで、たくさん共有しました。
そして、「この人であれば」と決意を固めた僕は、B子に花束を渡して「結婚を前提に付き合ってください」と告白。もちろん、B子は「はい、私でよければ!」と返してくれ、晴れて僕たちは恋人となったのでした。
※本記事は、実際の体験談をもとに作成しています。取材対象者の個人が特定されないよう固有名詞などに変更を加えながら構成しています。
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