最近では当たり前になった「イクメン」という言葉。できることなら私の夫もイクメンになってくれたら……そんな声をよく耳にします。以前、私の妻も私に対してそういう気持ちを抱いていたのですが、育児に非協力的だった私を見事にイクメンに育て上げました。そこで今回は、妻が私をイクメンにした3つのポイントをご紹介します。
ポイント1 感謝の気持ちを伝える
私がゴミ出しや食器洗いなどをおこなうと、ほんのささいな家事であっても負担が減ったということで妻にとても感謝されました。育児ではなくても自分に協力できることがあるとわかり、育児が苦手でもそれ以外で何か協力しようという気持ちになれました。
妻に感謝されて嫌な気持ちになる夫なんていませんよね。「妻が感謝してくれる」。まずはこれが私をイクメンにする第一歩でした。
ポイント2 褒めてやる気をアップさせる
妻は、私がやった家事や育児に対していつも褒めてくれました。大人になって褒められることなんて滅多にないので、すごく新鮮な気持ちでした。
しかもひたすら褒めちぎるのではなく、褒めつつも「これをこうやったらもっといいよ」などアドバイスを与えてくれました。そのためいつのまにか自分のなかに向上心が芽生え、「じゃあ次はちゃんとできるようにやってみるね」と、無意識にやる気になっていったのです。
ポイント3 育児を楽しめるように促す
育児は楽しんでやるのがいいとよく聞きますが、まさにその通りでした。最初は妻の「何で赤ちゃんが泣いていると思う?」という何気ない一言で始まり、それ以来赤ちゃんが泣くたびに「どうして泣いているのか?」ということを考えるようになり、「じゃあどうやったら泣きやむのか?」と行動するようになりました。
そうやって考えて行動しているうちに、赤ちゃんを泣きやませるという行為を楽しむようになり、いつのまにか自然と抱っこをするようになっていました。育児を楽しむというのはこういうことなんだなぁと実感したものです。
妻は3つのポイントを効果的に使い、うまく私をイクメンに育て上げました。子どもが生まれて初めて気づきましたが、妻の言い方1つでこんなにも自分が変わるものなんだなぁと感じたできごとでした。そんな頼もしい妻に感謝しています。
著者:たかし かきのき
0歳の息子を妻と二人で育児中のパパ。育児で感じたことを日常に置き換え「育児」は「育自」をテーマに執筆活動をしているフリーライター。