水色のランドセルは邪道?
現在、小学校4年生の娘が幼稚園年長のころのこと。いつも一緒に遊んでいる娘と仲良しのお友だちのママたち4人で、ランドセルの色について会話をしているときでした。
話の中心にいたAちゃんママが、Bちゃんがピンクのランドセルを購入したという話を受けて「ピンクかわいいよね。うちもピンクと迷ったけど王道の赤にしたよ。最近水色とか紫のランドセルも売られてるけど、あんなの邪道だよね」と言ったのです。
娘の選んだ色は水色…
実はわが家も数日前にランドセルを購入したばかりで、選んだ色は水色。私は一瞬ギクッとしましたが、「そうなの!? うちは本人が水色がいいって言うから水色を買ったよ!」と、わざと明るい口調で言いました。
どちらにしても話の流れで、わが家とCちゃんの選んだ、または選ぼうとしているランドセルの色を聞かれるであろうし、カミングアウトするならサラッと早めのほうがいいととっさに判断して出た言葉でした。
平謝りするAちゃんママ
「うそ! ごめん。そうだよね、私たちの子どものころじゃありえなかったけど、今どき水色とか紫も普通なんだよね。今の発言はなしにして!」と何度も謝るAちゃんママ。そして帰宅後、Aちゃんママはわざわざ箱のお菓子を持って「失礼なことを言って本当にごめんなさい」とわが家へ謝りに来てくれたのです。
Aちゃんママは普段から時々失言をするタイプで、慣れていたこともあり今回の発言にもそれほどショックを受けていなかった私。気を使わせてしまい、かえって申し訳なかったなと思いました。
実際小学校に入学してみると、子どもたちが持っているランドセルの色もデザインも実にさまざま。今ならAちゃんママも絶対にあんな発言はしないだろうなぁと、当時を振り返り懐かしく思います。
著者:澤崎 凪/40代女性。長女2014年生まれ、長男2019年生まれの母。4歳差の姉弟の子育てに奮闘しながら、自身の体験をもとにした子育て関係記事を執筆するママライター。
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イラスト:キヨ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)