出産間近の大きなおなかで散歩へ
双子を妊娠していたということもあり、出産間近の私のおなかはもうはち切れそうなくらい大きくなっていました。
外に出るとこんなにも話しかけてくれるのかと思うくらい、通りすがりの人々、特に50代くらいの女性が「これから楽しみだね」と、やさしく声をかけてくれることが多々あり、私も出産が待ち遠しくなっていました。
ひとりの男性が声をかけてきて…
そんなとき、気分転換も兼ねて、昼ごろに家の近所を散歩していると、30代くらいの見知らぬ男性から声をかけられたのです。
その男性は「すごい大きなおなかですね」と言い、私を下から舐めるように見ているように感じ、不信感を覚えました。
「双子なのでおなかが大きいんです」と返事をし、その場からすぐに立ち去ろうとした私。
ゾッとする発言を!?
すると、男性は「こんな大きなおなかだと動くの大変ですね。夜の生活とかできなくないですか? おなか触ってみてもいいですか?」と、ニヤニヤとした表情で言ってきたのです!
「え?」と思わず聞き返し、怖くなった私は「そうですね……では」と適当に返事をし、その男性から早く離れたい一心で足早に家に帰りました。
まさか夜の生活について聞かれると思わず、もし、おなかを触らせていたらどうなっていたのだろう……と怖くなりました。夫にもこのことを話すと驚いた様子で、残りの妊娠期間はなるべく家でゆっくり過ごしたほがいいということになったのです。外出時も、できるだけ夫と一緒に行動して気を付けるように。この出来事を通して、妊婦を性的な目で見る人がいることを知り、驚きと恐怖を感じました。
著者:野中 まゆ/30代女性。2022年生まれの男女双子の母。13年保育士として勤務。出産を機に退職し、現在は保育士経験や自身の子育て体験をもとに、在宅で執筆業務をおこなっている。
イラスト:ミロチ
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2025年1月)