新しいママ友は、とんでもない人だった…
もともと自分の要求が通らない場合は、納得できるまでとことん追求するタイプのA。「遊ぼう」と誘ってくれた日に、私が外せない用事があって断ると「なんの用事?」「どうしても無理?」「用事は何時から何時まで?」「用事に私も付き合うよ!」と、すごい数のメールを送ってくるのです。
そのしつこさに疲れてしまい返信しないでいると、今度は電話が一日に何十回もかかってくるようになりました。電話でも私が遊ぶのを断ると、「私も一緒に出かけていい?」「いつならいい?」「夕方には帰ってくるんだよね? そこからは時間あるよね?」と粘り続けます。さすがに頻繁に誘われると疲れること、親子でゆっくりしたい日もあること、もう少し遠慮してほしいことを伝え、「これからは無理な日はメールも返さないし、電話も出ない」と少し強気に言いました。Aはすぐに謝りながら「気をつける」と約束してくれ、安心していたのですが……。なんと、次の日から直接家にピンポンしに来るようになったのです!
「メールも電話もダメなら、直接来ちゃえばいいって気づいたんだ♪」と笑顔で玄関に立つA。怖くなった私は、「ごめん、今日は1人でいたいから」ときっぱり断って玄関を閉めました。しかし、直接家に来るのはその日だけではありませんでした。ある日は、娘ちゃんにピンポンを押させて自分は隠れ、インターホンを見た私が心配して玄関を開けるのを待っていたり、ある日は車があるかを確かめに来て「車はあるから居留守使ってるんじゃないの?」とメールを送ってきたり、偶然を装ってショッピングモールに来たことも……。「行きそうなショッピングモールを朝から回っていたら、3件目で見つけたよ♡」とにこにこしているAに、私は完全に恐怖を感じていました。
そんなことが続いたある日のこと。いつものようにピンポンが鳴ったのでインターホンを確認すると、立っていたのはAの旦那さんと娘ちゃんの2人でした。まだ3歳と幼い娘ちゃんが、パパに今までのAの行動を報告したらしいのです。娘ちゃんもある意味Aの被害者の1人。毎回付き合わされて、私に嫌な顔をされているAを見て疑問を持っていたそう。「3歳の子どもの言い分だけではわからないので、真相を教えてほしい」と言われ、今までの行動をすべて伝えました。すると旦那さんは青ざめた顔で、「今までご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。もう連絡させないようにお約束しますから」と深々と頭を下げ、帰っていきました。
その後、旦那さんから再度連絡があり、「妻に事情を聞きました。純粋にあなたともっと仲良くなりたいと思っての行動だったようです……。ご迷惑をおかけして本当に申し訳ありません」とAの恐怖の行動の理由を教えてくれたのでした。それからは旦那さんが約束してくれた通りAからの連絡はなくなり、安心しています。
私はママ友が多い方ではありません。だからこそ新しいママ友ができたときはすごくうれしかったのですが、まさかストーカーのようなことをされるとは思っていませんでした。世の中にはいろいろな人がいるのだという学びになった出来事です。
著者:水沢ありか/30代・ライター。鉄道が好きな9歳の息子を育てるアラサーママ。休日は親子で電車を眺めに出かけて楽しんでいる。
作画:Pappayappa
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年11月)
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