生理の先生は母だった
初めての生理、わからないことや不安ばかりだった私に、生理についていろいろ教えてくれたのは母でした。外出時は何枚ナプキン持って行ったほうがいいか、どのようなナプキンを使えばいいかなど、私にとって母は生理の先生。
ナプキンを買ってきてくれたのも母で、私は母が買ってくる物を使っていれば問題ないと思い込んでいました。
自分の生理は母と違うかもしれない
そんなある日、外出時に洋服まで経血が漏れてしまったことがありました。
母と同じナプキンを使い、外出時に必要だと言われた枚数のナプキンを持ってきていましたが、すでにこのときすべてのナプキンを使い終わってしまっていた状態。「母の言う通りにしたのにどうして?」と思う中、ナプキンも交換しなくてはならず焦ってしまいました。
困ってしまった私は、友人にナプキンを借りることに。すると、友人がくれたナプキンはとても大きく、羽がついていました。
このとき私は初めてナプキンに羽ありタイプがあることを知ったのです。これまで母が購入してきていたのは羽なしのナプキンでした。母は普通の日用の羽なしナプキンで生理中を過ごしていました。
ナプキンは羽なしタイプが普通だと思っていた私は、友人が自分が使う物と異なるナプキンを使っていたことにびっくり。初めてつけてみると、ナプキンがズレる感じもせず、おしりにフィットする感じもあって、とても快適でした。
ナプキンには羽あり・なしがあること、大きいサイズもあること、生理は人によって異なるということ、自分に合った生理用品を選べるということを、友人とのやりとりを通して初めて知ることとなりました。
母に勇気を出して打ち明けた
私は、友人がくれた羽ありナプキンで過ごしたらとても快適だったことを母に伝え、「羽ありナプキンが欲しい」と自分の思いを打ち明けました。また、生理痛を感じることがありましたが、母には言えずにいたため、そのことも併せて相談することに。
すると母は「気づかなくてごめんね」とひと言。その後一緒に、私に合うナプキンと、生理痛のための鎮痛薬を買いに行ってくれたのでした。
あとから聞くと、やはり母は生理が軽い人で、経血量も少なめで生理痛もあまり感じないタイプだったよう。母は「私がそうなのだから、自分の娘も同じだ」と思ってしまっていたとのことで、自分と同じ物を使っていれば問題ないと思っていたと謝ってくれたのでした。
生理に関する話題は、家族内でもタブーのように扱われてしまう場面もあるのかなと感じました。しかし、人によって重さや症状が異なるからこそ、話し合うことが大切だと感じます。話し合うことで悩みが解決されることもあると思います。私はナプキンを貸してくれた友人と、しっかり話し合ってくれた母のおかげで、自分の生理について知ることができました。
※経血にレバーのような塊が混じったり、ナプキンが1時間と持たないような場合には、婦人科の受診をおすすめいたします。
著者:猫又むぎ/20代女性・教育大学卒業後は大手エンターテイメント会社に就職するが、パートナーの病気をきっかけに退職。現在はパートナーを支えながら生活している。自身のあらゆる経験を伝えることで少しでも誰かのためになりたいと思い、記事を執筆している。
イラスト:マメ美
監修:助産師 松田玲子
医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダー、ムーンカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。
※ベビーカレンダーが独自に実施したアンケートで集めた読者様の体験談をもとに記事化しています(回答時期:2024年8月)
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